「ワー!みんな無事だったー!」

 

ジョディと抱き合って喜ぶ双子の姉妹に美弥子もきみも

我を忘れて飛びついていった。

 

「あんた達無事だったの!?」
「良かったー!」

美弥子もきみもこれ以上無いという笑顔で二人を抱きしめた。

「ジョディ!」

その声の先には笑顔のピーターが立っていた。
「ピーター!よく無事だったわね」

ジョディはピーターに駆け寄って抱きしめた。

 

「ウワッ!苦しいよジョディ、離して」
「ピーター、マイクは何処?」
「えっ?シャトルに残ってるよ」
「そう。ねえミヤコ!キミ!外でマイクが待ってるわ、迎えに行こう」

 

 

一同は衛星の外のシャトルに向かって歩き出した。

美弥子は振り返ってナナを見つめた、ナナはうなずき医務室

の方に消えた。

 

「ねえ、マリン、カリン、あんた達E561に捕まってたの?」

ジョディが二人を見た。
「ううん、ずっと気絶してたの。気がついたら衛星の前にいて

マイクがジョディ達に会って来いって言ったの」

 

「ふーん、マイクがそう言ったの」

ジョディはカリンの顔を両手で挟んでまじまじと見た。

 

「ジョディどうしたの?」
「うん?何でもない。ミヤコ、キミ、」

呼ばれた二人が近づいてきた。やがて一同は外部に通じる

ゲートの前にやってきた。

 

「さあ、着いたわ」
「えっ?シャトルは外だよ」

ジョディはそう言った双子の額に掌を当てた。途端に

床に倒れる二人。

 

「あっ!マリン、カリン!」

二人に駆け寄ろうとするピーターの額を今度は美弥子が

押した。ピーターはゆっくりと前に倒れた。

 

「ジョディ大丈夫?この子達」

きみが不安気にジョディを見た。
「うん、また24時間は眠ってもらうわ。後はナナが面倒見てくれる」

三人は顔を見合わせてうなずいた。

 

 

ノーマルスーツを着た三人は衛星に横付けしているシャトルに

取り付いた。ジョディが中のマイクにテレパシーを送ると、船外

ハッチが開き三人はシャトルに乗り込んだ。

 

「あー、マイク、大変だったわね」

ノーマルスーツを脱いだ三人は、コックピットのマイクに

近づいていった。
「ジョディ、ごめん。敵に暗示をかけられて眠らされたんだ

気がついたら衛星の前に戻ってた」

 

「そう、まあ無事で良かったわ」

そう言うとジョディはマイクを抱きしめた。

やがてジョディの体からオレンジ色のオーラが立ち上り始めた。

 

「ううっ、苦しいよジョディ、ウッ!」

マイクは表情を変えてジョディを突き放そうとしたがジョディは
益々腕の力を強めた。

 

「ジョディ放して!」

叫ぶマイクを美弥子ときみが凝視した。見る見るマイクは

凄まじい形相に変わった。

 

「はっ、放せー!ウウッ、ウガー!」

 

「何を遠慮してるのよ、美人に抱きつかれて嬉しいでしょう(笑)

この子から離れろフォスター!

 

あそこでE561の映像をインポートしてくるとは、まんまと

騙されたわ。でも私達が半日で回復するとは計算外だった

でしょう、あの子達まで利用しようとしたのが運の尽きね!」

 

「ハッ!ハハハ そっちからやって来てくれたのなら余計な

手間が省ける、ここでケリを着けるか」
美弥子ときみはフォスターが憑依したマイクの頭を両側から

拳で挟んでエネルギーを送った。

 

「マイクから離れろ!!」
「ほう、それ以上パワーを注ぎ込んだらこいつの脳が破壊

されるぞ。ハハハッ」
三人の表情には次第に焦りの色が浮かんできた。

 

「さて、遊びは終わりだ。衛星さえ無事ならこのままシャトル

を破壊しても良いんだが、」

そう言うとフォスターは三人に組み付かれたまま操縦席から

立ち上がった、互いのエネルギーがぶつかり合って無数の

スパークが飛び散った!

 

「ウウーガー!」

フォスターは左右の腕を振ってしがみ付いている美弥子と

きみを振り飛ばした。

 

「うっ!ああー…」

二人はシャトルの機材や座席に体をぶつけて動けなくなった。

 

「ミヤコッ!キミー!」
「フン、今度はお前だ。三人とも私を倒すのには、力を使い

過ぎていたな」

フォスターは自由になった両手を背中に伸ばして逆にジョディ

を締め付けにかかった!

 

「ギャーッ!!ウウッ…」

骨の砕ける鈍い音が響いた。ジョディはそのまま動かなくなった。

 

「ジョディー!!」

きみはそのまま意識が薄れていくのを感じた。次第に目の前が

真っ白になっていった。

 

ジョディの体を床に放り投げたフォスターはシャトルの後部に

移動してノーマルスーツを着込んだ。そして、エアーロックから

外に出てシャトルを睨むと機体がゆっくりと衛星から離れ始めた。

 

フォスターは薄笑いを浮かべながら衛星の中に入っていった。
 

 

白い光の中できみは目を開いた。

上体を起こすと痛みはウソのように消えていた、きみは

手足を触って感覚を確かめるとゆっくり立ち上がった。

 

「何処だろう?ここは…」

 

きみは行く当ても無しに歩き出した。やがて前方から人影が

近づいてきた。きみは立ち止まると、段々はっきりしてくる

その顔に目を凝らした。

 

 

次の瞬間、きみは言葉が出なくなっていた。

 

                                  つづく