筋腫合併妊娠でよくあるトラブル 妊娠初期〜中期 | 女性のヘルスケアをサポートする産婦人科医のブログ

女性のヘルスケアをサポートする産婦人科医のブログ

名古屋で産婦人科医として働いています。西洋医学だけではなく、食事や生活習慣のアドバイス、アロマや鍼灸などの代替医療、さとう式リンパケアなど様々な方法で、皆さんが健康になるお手伝いをしたいと思っています。よろしくお願いします。

みなさんこんばんは

女性の健やかな毎日を応援する産婦人科医(@名古屋)
さとう式リンパケア インストラクター&セルフケアマスター
の原紗希です

筋腫の患者さん、本当に多いです
筋腫をもった状態で妊娠する女性は数%と言われております。

もともと筋腫とわかっていて
妊娠前に色々準備ができている場合はともかく、
妊娠がわかって産婦人科にかかって初めて
筋腫を指摘されたということも少なくありません

初期に起こりやすいトラブルは
流早産胎児への影響が挙げられます。

もちろん筋腫のサイズや場所にもよりますが、
大きい筋腫があれば早産につながるのは
想像しやすいかなと思います。

筋腫はとても血流が豊富な腫瘍で、
胎児や胎盤に十分な血液がいかないと、
胎児が育たない(子宮内胎児発育遅延)
死んでしまう(子宮内胎児死亡)

といったことにつながってしまうことがあります

また中期によくみられるトラブルのひとつに、
筋腫の痛みがあります。
変性痛とも呼ばれます。

筋腫への血流が減ってしまい、
中心部が壊死してくると、
炎症による痛みを感じることがあります

子宮に炎症がおきているので、
お腹も張りやすくなります

鎮痛剤と張り止めのお薬で
しばらく様子を見ることになります。

後期編に続きます

最後まで読んで下さりありがとうございます