子宮頸がん② | 女性のヘルスケアをサポートする産婦人科医のブログ

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名古屋で産婦人科医として働いています。西洋医学だけではなく、食事や生活習慣のアドバイス、アロマや鍼灸などの代替医療、さとう式リンパケアなど様々な方法で、皆さんが健康になるお手伝いをしたいと思っています。よろしくお願いします。

みなさん、こんばんは

女性の健やかな毎日を応援する産婦人科医(@名古屋)の
原紗希です
(さとう式リンパケア セルフケアマスター取得しました!
ただいまインストラクターコース受講中です★)

子宮頸がんについて続きです。
(子宮頸がん①はこちら→

子宮頸がんはヒトパピローマウィルス(HPV)の感染との関連が言われています。
最近騒がれているワクチンはHPVの感染を予防するものです。

が、ちょっとここでいくつか注意点があります。
・HPV感染と関連があるといわれているのは、扁平上皮がん
・HPVには何種類もの型がある(100種類以上?)
・中でもがんと関連がある高リスク群が20種類前後
・ワクチンで予防できるのは高リスク群のうち16型と18型の2種類
(4価ワクチンは、他に6型と11型を予防しますが、これは頸がんではなく、
コンジローマの原因となる型です)

なにが言いたいかというと、
「ワクチンを打ったから子宮頸がんにはならないですよね?」と聞かれますが、
「そんなことはないですよ」ということです。
HPVとは関係ない腺がんも増えてきていますし、
ワクチンでは予防できない高リスク群の型もありますので、
それは知っておいてほしいなと思います。

いづれにしても、がんに負けないような体作りをしていくことが大切ですね

最後まで読んでくださりありがとうございます