土御門 暦は苦戦していた。
相手は彼の師匠、リンネ・S・アクロイド。リンネは狐の獣人である。なので数百年と生きているのだが、その姿に衰えは見られない。それどころか、見た目はまんま小学生だった。金髪長髪の小学生に狐の耳と尻尾をつけた感じだ。一部の人間にとっては歓喜せざるを得ない容姿かもしれない。
「ふむ。弱いのう。我が主様は」
古風な喋り方で偉そうに話すリンネは、手に持つ、自身の身長の倍程の大きな槍をくるくると回す。
ケガはしないように、刃はゴムに変えてある。訓練でケガをしてしまっては元も子もないからだ。
「そんなことではまた負けてしまうぞ?」
暦はその言葉に、いらだちを感じる。昼間の戦闘訓練の授業で、クラスメイトに手も足も出なかった事を思い出したからだ。
「まだまだ……!!」
刀を掴み、立ち上がる。既に腕は乳酸がたまり、限界が近かった。
「行くぞ! リンネ!」
それでも、戦う。強くなりたいという一心で、彼は刀を構える。
弾ッッ!! と、地面を蹴る。刀を振りかぶり、突撃する。
「おおおおおッ!!」
リンネが構える槍を力強く横にはじいた。そこに手加減は見られない。
「ふむ。勢いは良いが、もう少し頭を使え。突撃すればいいというものではないぞ?」
リンネはにやりと笑い、槍を弾かれた勢いを殺さず、そのまま流れに任せる。自身を中心として円を描くように、槍を大きく廻す。
「!! くそっ!」
廻された槍はそのまま、刃での【突き】ではなく、長い柄での【殴打】を目的とした攻撃になる。
「ぐふっぅ……!」
暦の腹にメシィッ! と音を立て、槍がめり込んだ。少し身体がくの字に折れる。暦は耐えきれずその場にうずくまる。
「槍という武器はの、ほぼ万能と言っても良い程優れた武器なのじゃ。刀での【振り】、薙刀での【払い】、そして一撃必殺である【突き】。その全てが可能じゃ。さらに、先程のように長い柄での【殴打】も可能。刃が折れてしもうても【棍】として活用できるしのぅ。そんな槍に、刀で対抗するのには無理がある。まぁ、一つだけ方法が無いことも無いがのぅ」
「……それは?」
「それを自分で考えるんじゃろう。阿呆が」
ギリッと、暦は歯を食いしばり、再度立ち上がり、突撃する。
さぁ考えてwwwww
私は寝ますw
