漫画ときどき研究者 -19ページ目

漫画ときどき研究者

読んだ漫画と論文の感想を書いていくブログです。
ジャンプを読むように論文を読めるようになることが目標です。

評価: ★★★★★★★★★☆

バクマン。 1 (1) (ジャンプコミックス)/小畑 健
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久々に買ったジャンプコミックで、抜群に面白いです。
ジャンプ・サンデー・マガジンの中で一番最初に買うのをやめたのがジャンプであり、どちらかというとジャンプ漫画は好きではないのですが、バクマンはジャンプ漫画の良さを保ちながらうっとおしさのないすばらしい漫画だと思います。
売れる漫画家を目指して努力を惜しまない情熱と決してあきらめない姿勢が、まさに王道の少年マンガであり、それでいて"無駄に"熱いことはなく、冷静に目標とそれを実現する方法を定め、それにむかって全力で努力していくのです。

まだ連載中のマンガなので、今後の展開によってまたコメントを書くかもしれません。
評価点も暫定ですが、文句なしで高評価です。
強いて欲を言えば、もっと亜豆を出してほしいですね。
声優界も競争の厳しい世界ですからネタには困らなさそうですが。。。。

それにしても亜豆を見ると宮崎あおいを思い浮かべるのは僕だけでしょうか?
評価: ★★★★★★★☆☆☆

とろける鉄工所(1) (イブニングKC)/野村 宗弘
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良いですね。
ただひたすらとある溶接工の日常が描かれているだけなんですが、面白いです。
随所に見られる溶接ネタと広島ネタにクスっとしてしまいます。

高評価のもうひとつの理由は、なぜか女性キャラクターがかわいい点です。
萌える、とかいうものではないんですが、多様な表情がどれもぐっときます。
北さんの奥さん(確か名前はなかったはず)がかわいくてしかたないです。
79話で、「うちが耳そうじしてあげよっか?」と言ったときの表情がたまらないです。
これだけ見るとものすごく萌える展開に見えますが、しっかり溶接ネタへの振りになっています。

なんにしても作者の溶接と広島(カープ)への愛がひしひしと伝わってきてほっこりできます。
興味をもたれた方はぜひご一読を。
Piezo1 and Piezo2 Are Essential Components of Distinct Mechanically Activated Cation Channels
Bertrand Coste, Jayanti Mathur, Manuela Schmidt, Taryn J. Earley, Sanjeev Ranade, Matt J. Petrus, Adrienne E. Dubin, and Ardem Patapoutian
Published online September 2 2010; 10.1126/science.1193270 (Science Express Research Articles)

まんがばっかりでなく論文も読まねば。ということで論文れびゅー1回目です。

皮膚を触られたことが分かるためには、皮膚への圧力という「機械信号」が神経細胞の発火という「電気信号」へと変換されなくてはなりません。この応答には神経細胞の細胞膜上に機械刺激に応じてイオンを通す「機械受容体」が必要であると考えられていたのですが、その実態は(少なくとも哺乳類においては)未だはっきりしていませんでした。

で、この仕事ではついにその機械受容体を同定しています。発見方法は、機械刺激に応じてイオンの流出入が見られる培養細胞をスクリーニングし、応答が強くみられた細胞で強く発現する膜貫通タンパクを同定する、という方法です。たぶん同じ方法で玉砕したグループは世界に山ほどあると思うんですが、このグループが成功した背景には何か特別な工夫などがあったんですかね。論文を読む限りでは分からないですが。。。

さて、この後もきっちりと膨大な量の実験を行って、本当に機械受容体であることを証明していき、in vivoでも機能している(らしい)ことを示しており、さすがscienceに載る論文だという圧巻のものです。でも、、、、この論文の一番の見どころはやはりそのネーミングでしょう。彼らがつけた名前は、"Piezo"。ええ、Piezoです。きっとスクリーニングをやる前からこの名前をつけたかったんでしょう。著者のどや顔が目に浮かぶようです。しかも調子に乗って他の生物の相同な遺伝子まで、ヒト-Piezoとか、ハエ-Piezoとかつけちゃってます。

もはや新しい遺伝子を見つけることが難しくなってきた今日この頃、こうやって自分で見つけた遺伝子に名前をつけられる人は幸せだなと改めて思いました。