Dendritic organization of sensory input to cortical neurons in vivo.
Jia H, Rochefort NL, Chen X, Konnerth A.
Nature. 2010 Apr 29;464(7293):1307-12.樹状突起内での情報処理に関する論文です。
これまで理論的には、似た情報の入力がクラスターを作っていると都合が良いのではないかと考えられていました。
しかし、生きている動物の神経細胞で実際どうなっているのかは分かっていませんでした。
著者らはマウスの第一次視覚野の神経細胞を使ってこの問題に取り組みました。
結果としては、
マウスの第一次視覚野の神経細胞にも方向選択性が存在する。
しかし、活動電位を発生しないレベル(subthreshold)での脱分極には方向選択性がみられない。
ある方向に対応する入力は、樹状突起ないに散在していた。つまり、決してクラスターなどは作っていなかった。
ということが分かりました。
今後同じ方法で様々な種類の神経細胞の入力様式が明らかとなっていくことでしょう。
今まで理論的にしか議論できなかった問題が、どんどん実験で検証できるようになってきていて、本当に良い時代に生まれたと思います。



