(お話です。空想していてくださいね)


小さな街の小さなお話。
小高い丘に、小さなお家がありました。
そこに、小さな女の子が住んでいました。
女の子は、いつも窓辺で悲しそうな顔をして空を眺めていました。晴れている日も、雨の日も。いつもため息をついては、空を見つめていました。

「分からないよ…」


そうつぶやきながら。



ある晴れた朝、女の子はいつものように窓辺に来て、空を見上げていました。

「分からない…」

そうつぶやいた時、


「何が分からないの?」


外から優しい声が聞こえてきました。
声のする方を向くと…

そこには、郵便屋さんがニコニコして立っていました。

女の子はまた目をそむけ、
「分からない…」
とため息と一緒につぶやきました。

そして、少しして


「会いたいよって言いたいのに、どうしたら伝えられるのか、分からないの…」

そう独り言のように話しました。

郵便屋さんは、黙って女の子を優しく見つめています。


「そう…会いたいんだね。伝えたいんだよね」

郵便屋さんは、女の子のつぶやきを繰り返しました。


「会いたいの。伝えたいの。…………でも……」

女の子は、涙をぽろぽろとこぼしました。


「どうしていいのかも分からない…」


泣いている女の子に、郵便屋さんは優しく言いました。


「分かったよ。じゃあ、一緒にいこう」


女の子が顔をあげると、郵便屋さんは柔らかく微笑み、女の子に手を差し出していました。


「一緒にいるから、大丈夫だよ」


郵便屋の声に、女の子は立ち上がり、手をさしだしました。


あたたかい…


女の子は、郵便屋さんと手を繋いだ瞬間、春の風を感じました。


そして、


2人を明るい光が包み込み、ふわりと体が軽くなったかと思うと、空に向かって手をつないだまま浮かび上がっていました。





キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ







郵便屋さん、イメージしておいてくださいね。




なぜって?





それは、また夜にでも、分かるようにしましょうニコニコ