雇用不安について
いよいよ実体経済にも不況の波が押し寄せてきている。
今回の金融危機による世界全体の損失額はIMFが10月に発表したもので1兆4050億ドルだったが、実際にはその15倍の21兆ドル、日本円で2000兆円という試算も。
国内では、
2007年に過去最高益を出したソニーが1万6000人の人員削減を発表、
リクルートの人材・組織に関する研究部門のワークス研究所の発表では、平成22年卒業見込みの大学生・大学院生の採用に関する調査結果で21年と比べて採用を「減らす」とした企業が15・7%、
トラック大手のいすゞ自動車が派遣社員と期間従業員の計約1400人全員の契約打ち切り方針を打ち出していることを受けて、同社藤沢工場(神奈川県藤沢市)で働く派遣社員2人が厚生労働省で会見し全員の契約解除の撤回や、社宅や寮居住者への退居勧告の撤回を訴えている、
内定取り消しの被害件数は今のところ330人にのぼる、
国民の3人に1人が非正規雇用で、その数は321万人がいる。
テレビのニュースでは、被害を受けた労働者というふうに、工場の契約社員や出稼ぎの外国人が、寮を追い出され、お金もなく、途方に暮れる姿が映し出されていた。
いろんな意味で複雑な心境になる。
まず、企業側は今まで払うべき賃金を非正規雇用から搾取し、コスト削減を達成してきたにも係わらず、いきなりクビをきるのはフェアではない。
一方で、労働者側にも問題があると思う。そもそも、自分が非正規雇用であるならば、不況になったとき、真っ先にクビを切られることは分かりきったことだし、これまでもずっと言われ続けてきたことだ。だから、せめて貯金をしておくとか、他のスキルを身につけておくだとか、そういった準備は必要ではないだろうか。
別に、企業が悪いとか、労働者が悪いとか、言いたいわけではない。構造的な甘えの問題があるのではないだろうか。
自戒もこめて。