先生おれは、 | 1992

1992

1992

1月7日水曜日。
人にすがって、人に頼ることはださい。1人で歩いてそうな、一匹狼な人に惹かれることが多い。周りについていこうとするやつは、馬鹿みたいにたくさんいる。
正月に母さんの実家に帰った。大学やめてから初めてばあちゃんに会いに行った。正直少し会いたくなかった。何を言われるんだろうと思ってた。でもそれは無駄な心配だった。ほっと一息、安心した。
ふと、高校の頃大好きだった先生のことを思い出した。人の話を聴くのがとても上手だった。聴くと聞くは違うよって、先生が教えてくれた。自分の気持ちを全て吐き出した大人は、先生が初めてだった。自分たちのために上司に頭を下げてくれた大人も、先生が初めてだった。昔は、先生のような先生になりたかった。
ねえ先生、先生は今のおれを見てなんて言う?先生おれは、バンドマンになりました。迷って迷って、この道を選びました。何も後悔はしていません。ずっと前に歩いてるつもりです。あのときみたいに、ずっとおれの目を見て、何も言わずに話を聴いてくれますか。ほんとに困ったときはおれを頼れって、今でも思ってくれていますか。
応援してほしいとか、理解してほしいとか、そんなことは思いません。あのときから変わらない先生に会って、ましこはやっぱり何も変わらないなって、言ってほしいだけです。
先生おれは、バンドマンになりました。