夏休みも終わり、学校に行くとまたいつも通りの生活が始まった。
相変わらずサキとは毎日遠回りをしながらくだらない話をして楽しく帰った。
数日して林先輩からメールが届いた
「明日部活ないから一緒に帰ろう」
…すぐには返信ができなかった。
いつも一緒に帰っていたサキに相談をしてみた
「よかったじゃん!一緒に帰ってみたら!」と後押しされた。
林先輩に「はい。」と返信した
学校が終わったら下駄箱で待ち合わせをして一緒に帰る約束をした。
次の日、学校が終わり下駄箱に行くと林先輩が先に待っていた。
話をしながら帰っていると「敬語なんかじゃなくていいよ、普通でいいよ」と言われた。
最初は変な感じがしたが他の先輩とあまり話さない私にはとても楽だった。
話をしながらあっという間に家に着いた。
それからいつもはサキと帰るが林先輩の部活がない日は林先輩と帰ることが増えた。
周りの先輩や色んな人から付き合ってるのかとからかわれたりした。
そんなある日、いつも通り話をしながら帰っていると林先輩から笑顔で「からかわれんのもうぜーから付き合っちゃうか」と言ってきた。
そのオープンな性格にちょっとカッコイイと思ってしまった。
今まで好きとかそんな感情はなく、一緒に居て楽しい・面白い人だけで止まっていたのに何故かその一言が男らしく感じた。
私は「うん」と返事をしていた…
それから一気に学校中に広まり私は林先輩の彼女になった。
サキや他の友達からも「おめでとう」とニヤニヤされた。
私は恥ずかしかったが林先輩が堂々としているから大丈夫、という安心感もあった。
付き合った日から私は林先輩を林くんと呼んだ
下の名前で呼ぶのは恥ずかしかった。
一緒に帰れない日も一緒に帰った日も毎日寝る前に何通かメールでやり取りをすることが当たり前になった。
お互いお小遣いを貯めて休みの日に映画や遊園地に行った
楽しかった。
そんな楽しい生活を送りながら中学2年生になり林くんは3年生になった。
林くんは部活や試合で会える日が少なくなった。
それでも学校で会えば話をし、毎日メールを欠かさず送ってくれた。
ある日、林くんからお母さんが会いたいと言っていると聞かされた。
たまたま部活も試合もない休みが出来、お昼ご飯を一緒に食べることになった
私はとても緊張した。
当日、林くん家の庭でバーベキューをしてくれた
「はじめまして」と挨拶をした。
緊張している私を見て林くんのお父さんとお母さんは笑った。
林くんは親の前でも「彼女カワイイだろ」と堂々としてくれていて男らしかった。
お父さんもお母さんもとても優しい人だった。
たくさんご馳走になり、帰りにクッキーのお土産までもらった。
お母さんが林くんに「危ないからちゃんと送っていってあげなさいよ!」と言った。
「わかってますぅ〜」と林くんはふざけて返事をしていた。
素敵な家族だなぁ、と帰り道に幸せな気持ちになった。
林くんは私の家族とも家まで送ってくれる時に何度も会っていて普通に話す仲になっていた。
いつも通り家まで送ってくれてお礼を言ってバイバイした。
それから林くんは部活や試合で休みの日に会えなくなるのが何週間も続いた。