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Everything is Going to be All Right

スコットランド在住20年ー>アイルランド移住

子どもの頃に読んだ絵本で現在も手元にあるのが、かこさとしさんの「うつくしいえ」という絵本だ。




多分、小学校一年生ぐらいに買ってもらったと思うが、レオナルド・ダ・ビンチのモナリザから、ゴッホのひまわり、北斎の富嶽三十六景、珍しいところでロシアのレーピン、そしてピカソのゲルニカが紹介されている。


この本は表面的な美しさだけが、美ではないのだという、「うつくしい」という概念をくつがえした衝撃的な一冊で、はるばるアイルランドまで来た。



この本を読んで以来、ゲルニカを実際に見たいと思い続けて二十数年、24年前にマドリードに行ったときに、初めて見ることが出来た。


今回、マドリード行きが決まったときに、最初に頭に浮かんだのが「またゲルニカに会える!」


マドリード滞在の終わりの方で、ソフィア王妃芸術センターを訪れることが出来た。人生で二回もゲルニカが見られるとは!


久しぶりのゲルニカ、以前よりも迫力を感じた。前回もそうだったが、子どもの頃、絵本で見たあの絵が目の前にあるということが不思議だったのと、前回に見たときと今回の時間の経過、前回は一人で来たけど、今回は娘も一緒だったということなど、いろんな思いがよぎって、涙が出てきた(歳ですかね…)。


(この絵本が出版されたときは、まだニューヨーク近代美術館にあったのね)


館内の絵をひと通り見て、最後に出る前にゲルニカに戻り、お別れしてきた。また会える日が来るかなぁ。




2) マドリードに行ったら、行きたいと思っていたのが上記のソフィア王妃芸術センターとプラド美術館。


どっちも24年前にも訪れているが、ソフィア王妃芸術センターの方は、ピカソはもちろん、ダリ、ミロなど近代芸術家の作品が集められていて、当時の私には「分かりやすい」美術館だったが、プラドの方は最初に行ったとき、あまりにも勉強不足というか、絵画を楽しめるセンスも知識が全くなくて、色々、立派な絵があるけど、どれも宗教画や王室のお偉いさんの肖像画やらで、似たり寄ったりに見え、「どこがいいんだかわからん」という感じだった。


今回は多少、知っている画家の名前も増え、以前よりもありがたみが分かったものの、コレクションの大きさ、場所の大きさに圧倒され、少々、消化不良だった。錚々たる画家たちの作品がこれだけ集められているのは、やはりすごい。


最初に来たとき、唯一覚えていたのがゴヤのThe Drowning Dogという作品だった。



肉感的なこってりとした絵を立て続けに見て、食傷気味になっていたところ、この絵が放つ不気味な静けさに、引き寄せられた。


今回もこの作品に会えて嬉しかった。前回は気付かなかった、ゴヤの絵のテーマやスタイルの変遷を見ることが出来たし、スペイン画家だけでなく、フラ・アンジェリコの受胎告知や


(これ、これ👆)


レンブラント、ルーベンス、デューラー、カラバッジオ、ラファエロ、ブリューゲルなど他国の画家の作品もあって、最初は「高いなぁ」と思っていた15ユーロの入場料が、安く思えてきた。


ソフィア王妃芸術センターの方も、ゲルニカだけでなく、特に印象に残ったのが、サルバドール・ダリの作品の変遷だった。ダリの作品と言えばシュールレアリズムの絵があげられるだろうが、


(一体、彼の頭の中で何が起きていたんだろうか…?)


正統派な絵や当時の他のスペイン画家と似たようなスタイルや色使い、キュービズムの影響などが感じられる作品もあって、いろいろ模索しながら、オリジナルの画風を作っていたのが興味深かった。


3)プラド美術館は15ユーロ、ソフィア王妃芸術センターは12ユーロで、確かに安くはないのだが、閉館の2時間前は無料で入れる。


私たちは、一番混んでる時間帯にしか行けなかったのだが、事前にウェブサイトでeチケットを買っていった。これが正解で、炎天下(ほら、アイルランド在住なので)長い列に並ばずに入ることが出来た。


ケチってオーディオガイドを使わなかったが、ソフィア王妃芸術センターの方は、あまり説明書きがなかったので、オーディオガイドを借りればよかったなと思う。


プラドの方は個人ガイドを雇っている人たちをたくさん見かけた。


4)両方のミュージアムショップで、ブックマークが売られているのを見つけた。色んな絵のブックマークがあり、どれも欲しかったが、厳選して好きな絵のものを購入。


私のブックマークコレクションには、スペインのブックマークが多い。妹や妹の友達がくれたものだが、どれも個性的なのだ。スペインでは今でもブックマークを使う人が多いのだろうか?というのも、スペインのブックカルチャーについて、ちょっと思うところがあったので…