大凡10年ぶりに東北のこの地に戻り、初めての冬。寒い寒い。今年春まで居住していた別の東北も、勿論寒かったが、同じ冬でも明らかに大きな差、違いがあった。

 寒いとカサカサというイメージ、つまり乾いているイメージがある。今住んでいるこの地はまさにそれである。しかし以前まで住んでいた東北では湿度が驚くほど高かった。寒いけど湿気っていたのだ。鈍感な私の肌で感じるほど。

 漢方の処方は地域差があるというのは、私だけの持論ではないであろう。他の漢方医も同様であろうと思う。実際にああ、明らかに湿が影響しているなという症状が多くの患者さんに見受けられていたのだった。よって以前居住していた地では、春までは湿度のが高い分四季を通じて祛湿剤を加えていた。滋陰しているときも祛湿剤。いかにも日本的な処方であった。

 いやあ、まあ東北はどこでも、それにしても寒い。