DrOgriのブログ -3ページ目

DrOgriのブログ

おやじが暇にまかせて勝手なことを書くブログです。日々の雑記や感想にすぎません。ちらっとでものぞいてくだされば幸せです。

私は基本、甘党です。

お酒も飲みますが、スィーツ命というおじさんです。

味覚がおこちゃまなのでしょう。

音楽でも「甘党」です。

ヴァイオリンの音については、特に。

 

音だけでなく、フレージングも甘いのが好き。

ポルタメントなどは、さながらシュガーパウダーです。

 

 

ポルタメントで衝撃だったのは、ワルター指揮ウィーンフィルのモーツァルト40番。

ウィーン復帰の記念演奏です。第一楽章冒頭の6度の跳躍が美しい。

 

 

 

フルトヴェングラー指揮ベルリンフィルのチャイコフスキー「悲愴」第2楽章。

ここのポルタメントも甘く切ないです。

 

 

 

いささか学術的な「ポルタメント」を聴きました。

ビブラートは抑えめ。

ブラームス当時の奏法を再現したとのことです。

演奏しているヨハネス・レールトウアーはオランダのヴァイオリニスト兼指揮者。

2023年にライデン大学からブラームスとその時代の演奏法に関する研究で博士の学位を得ました。

レールトウアーの公式サイト(英語版)

 

↓ ブラームスのヴァイオリンソナタ1番「雨の歌」第3楽章

 

 

ヴァイオリン教育の大家であるカール・フレッシュ(フレッシュ・カーロイ、1873-1944)もポルタメントについて詳しく論じているようです。

「カール・フレッシュのポルタメント論に関する考察」

(高旗健次著、「島根大学教育学部紀要」第40巻、2006年)

フレッシュは、ポルタメントをいくつかに分類します。

当然、上向と下向があります。

また、滑らせる指によってAポルタメントとEポルタメントを分けます。

 

Aポルタメントは初めの音(Anfangsnote)から滑らせて次の音に至るタイプ。

(D線上で5度の上向の例)

「E→B」なら、E(E) ..B (ヴァイオリンの1の指を滑らして3の指で止まる)

Eポルタメントは次の音の指(Endfinger)を少し早めに滑らして出すタイプ。

「E→B」なら、E...(B)B (ヴァイオリンの1の指から始まって3の指を滑らして止まる)

つごう、4種類あることになります。

上向A・上向E・下向A・下向E

 

フレッシュによれば、上向のポルタメントは気分感情の高揚を表現できるそうです。それに対して下向は美しくないとして評価しません。

論文の著者である高旗氏は下向ポルタメントも使い方次第で有効である旨曲例をあげて論じています。上のビデオで言えば、フルトヴェングラーの悲愴は「下向A]が使われています。

 

いささか理屈っぽい引用になりました。

ヴァイオリンを弾かない人にはチンプンカンプンかもしれませんね。

 

韓国のヴァイオリニスト、チー・ユンでトセリの「セレナード」

さすがに胡弓の国の人。

私は好きです。

 

 

昔、ビブラートについて書いたことがあります。

 

ビブラート論争