遅めの夏休みをとりました。約一か月ぶりの「何も用事のない日」。台風が来ていたので、助かりました。
一日部屋にいて、懸案の論文書き(英語)をしていたのですが、こらえ性のない私ですので、つい動画など・・・
久しぶりに辻井伸行さんのピアノを聴きました。
(ピアノ音楽に疎い私。たまには練習しないと・・・)
9年ほど前に一度だけ記事で書きました。
周知のように、辻井さんは生まれつき目が不自由です。
ヴァン・クライバーンコンクールで優勝。
譜面はすべて暗譜。
私などは見ていてさえどこにどの鍵盤があるかわからないのに、辻井さんは高速かつ的確に指が動きます。
聴衆は、私も含めて、辻井さんの演奏に感動します。
でも、それはもしかして辻井さんの演奏の「背後」に一種の『物語」を感じてしまうせいかもしれません。
盲目の青年が高度なテクニックで正統派のクラシック曲を見事に弾いてのける・・・
どんな「物語」が彼にはある(あった)のだろうか・・・
それは最近亡くなったフジコ・ヘミングさんにもあったことかもしれません。
私などは、純粋にパフォーマンスを鑑賞する前に「感動」や「物語」を求めてしまう癖があります。
その作曲家のその曲にとってその演奏がどうなのかが大切なのに。
今回は一度先入観を取り払って(完璧ではないですが)虚心に辻井さんの演奏だけを聴こうとしてみました。
ピアノなどの鍵盤音楽に疎い私ですが、なんとなく辻井さんの「音」(打鍵やペダルなどの発音)が印象に残りました。
音が粒だって美しいです。
芯が強く(たまに強過ぎるときも)、明るく明快です。
楽器や会場、録音のせい?
どうもそうではないようです。
テクニックは凄いですが、例えばユジャ・ワンさんのようなバリバリ系ではないです。
アルトゥーロ・ベネディッティ・ミケランジェリの繊細さや華麗さとクララ・ハスキルの強さや深さの中間にあるような・・・
リスト(パガニーニ)の「ラ・カンパネラ」
ピアノは誰が弾いても同じ「音」というわけではなさそうです。
でも、これも、私の先入観でしょうか。
ハスキルの「病気(脊柱側弯)」やユダヤ系のゆえの苦労などは、彼女の演奏にほれ込んで勝手に調べた結果知ったことでした。
ドビュッシー「月の光」
ベートーヴェンのピアノソナタ「月光」、第一楽章。
(「月光」ソナタの第一楽章は、現在、鋭意練習ちう(^^;))
