音楽の都と言われてきた街、ウィーン。
ウィーンフィル(ウィーン国立歌劇場管弦楽団)からホイリゲのシュランメルンまで、華麗ななかに甘い吐息のような節まわしが宿っています。
ウィーン国立歌劇場の夜景
ウィーンフィルには、指揮者によらず、ポルタメントを聴かせる時代があったようです。
徳岡直樹さんは、モーツァルトの40番交響曲を素材に、名高いワルターのライブ(1952年または1956年)に聞かれる冒頭主題のポルタメント(D→Bb, C→A)が、ワルター独自と言うよりはウィーンフィルの歌いまわしの特徴ではないかという分析をしています。
私もちょっと探してみました。
クレメンス・クラウス指揮(1930年)のブラームス3番交響曲の第3楽章では、かなりポルタメントが多用されています。(もちろん全体として名演奏です)
フルトヴェングラー指揮のメンデルスゾーン「フィンガルの洞窟」では第2主題で下向ポルタメントが目立ちます。
フルトヴェングラー指揮のウィーンフィルの演奏では、他にチャイコフスキーの6番「悲愴」の第2楽章(5拍子のワルツ)トリオ(中間部)や、シュトラウス2世「皇帝円舞曲」のワルツ主題などはっきりとしたポルタメント例がいくつかあるのですが、長くなるのでここでは省略します。
上向ポルタメントは挑発的でコケティッシュ。
下向ポルタメントはセクシーでアンニュイ。
徳岡さんも引用していたクナッパーツブッシュ指揮のモーツァルト40番。
ポルタメントは、いわば「隠し味」
あまりたくさん使ってはいけません。
ビブラートも同様ですね。
でも、私は大好きです。
甘党なんですかね。
