今日の音楽感傷(968) ジャック・ティボー讃 | DrOgriのブログ

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最近、SPで聴くヴァイオリニストにハマっています。

ジャック・ティボー(Jacques Thibaud, 1880-1953)の音に魅せられました。ティボーはフランスのヴァイオリニスト。ボルドー生まれ。クライスラー、エネスクとともに20世紀前半の三大ヴァイオリニストの一人に数えられました。ロン=ティボー国際コンクールの創設者のひとりでもあります。1953年9月1日飛行機事故のため死去。
 

若き日のジャック・ティボー

 

 

たぶん、阿佐ヶ谷の「ヴィオロン」。

SPからシューベルトの「セレナーデ」

 

 

パリ音楽院を出ても仕事はなく、カフェのヴァイオリン弾きとして生活していました。

そんななか、ヴァイオリニストで指揮者でもあったコロンヌに見出されて彼のオーケストラに参加し、ソリストとしても活躍し始めます。

根拠のないカンなのですが、ティボーのあの甘美な音色と独特のフレージング、そして自然なポルタメントは、カフェで純粋なエンターテインメントとして弾いていたときに身に着けたのではないでしょうか。彼の演奏には、クラシック奏者によくある(よく言えば)「求道的」な、また(悪く言えば)「学者臭い」ところが微塵もないのです。甘いけれど甘すぎず、優雅だけど気取ったところのない「自然さ」がティボーの魅力です。

 

耳の鈍感な私ですが、ティボーの「発音」のユニークさが少しだけ分かったような気がします。彼のビブラートは独特です。発音した瞬間、ピアノやオケとはピッチをほんの少しずらしています。たとえば、少しだけ低めに発音し、次第に高くしていきます。この(意図的か本能的かはわからないですが)微妙なピッチの揺らし方とさりげないポルタメントは、私のような「スィーツ好き」にはたまらない魅力なのです。

 

 

 

 

ティボーと言えば、この曲。

私にとってはフランスのヴァイオリン曲の代表。

 

 

SP盤も再生器もない私ですから、チャンスを見つけては、「古き良き時代」の音を聴きこんでいきたいと思います。