今日の音楽感傷(887) 日本のヴァイオリン曲2_伊福部昭と芥川也寸志 | DrOgriのブログ

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おやじが暇にまかせて勝手なことを書くブログです。日々の雑記や感想にすぎません。ちらっとでものぞいてくだされば幸せです。

日本人作曲家でも「大御所」と言われる人の作品をソロのヴァイオリン中心に聴き直しています。

今回は伊福部昭(1914-2006)と芥川也寸志(1925-1989)。

この二人は師弟の関係でもあります。

 

伊福部昭

 

芥川也寸志

 

 

戦後、東京音楽学校(後の東京藝術大学)の作曲家本科に進んだ芥川は、戦後の人事改革で採用された伊福部の講座を受講しました。師弟の関係は密接でした。芥川の伊福部に対する尊敬の念は篤く、かなり影響を受けていると言われています。

 

伊福部昭のヴァイオリンソナタ

 

伊福部昭といえば管弦楽作品の印象が強いですが、このヴァイオリンとピアノのソナタは彼一流のリズムの世界を感じられて楽しい曲です。もっと知られてほしい名作です。

 

伊福部は北海道大学を出て林野庁に勤めながら作品を発表していきました。

伊福部といえば「ゴジラ」ですが、「ダダダッ、ダダダッ」という音型が印象的です。

芥川也寸志といえば「オスティナート」

音楽学者ではないので、両者の共通性などはわからないのですが、力強い音型の繰り返しは両者のいつくかの作品で聴かれます。

 

芥川也寸志のバラード

独特です。「バラード」のイメージを破っていますが、癖になるテイストです。

 

 

芥川の代表作と言ってもよい弦楽合奏曲。

伊福部作品に似てませんか?

 

 

日本人の作品もいい曲がたくさんありますね。