ブログもヴァイオリンも去年からすっかりご無沙汰です。
生活に追われて、なかなかリア充のふりもできていません。
それでも、今年の「弾き初め」曲を考えています。
昨年は(ベタですが)「春の海」でした。
そうしたなか、新年にふさわしく新たな発見が。
ミハル・クレオファス・オギンスキーの「ポロネーズ」第1番。
「祖国との別れ」と題されたりする美しい曲です。
ピアノ原曲版
最初、何も知らずに聴いたときはショパンの曲だと思ってしまいました。
ポロネーズだし、技巧的だし。
でも、同じポーランド出身でも時代が違います。
オギンスキー(1730-1800)はポーランド(正確にはポーランド・リトアニア連邦)の貴族の家系に生まれました。
ショパン(1810/1809-1849)はオギンスキーが死んでから生まれています。
ただ、両者は祖国の悲劇に出会ったことでは共通です。
オギンスキーの生前に、第一次~第三次のポーランド分割(1772-1795年)が起こります。
彼はその流れで領地を失い、異国の地で亡くなりました。
オギンスキーは政治家として活動するとともに、ヴィオッティに師事したヴァイオリニストで作曲家でもありました。彼が活躍した18世紀後半は、まさにロマン派音楽の揺籃期です。
このポロネーズはポーランドではさすがに人気が高いようで、オーケストラ版やヴァイオリン独奏版にもアレンジされています。
ここでは、弦楽四重奏版で。
新年の抱負などというものは言わないし考えない人間なのですが、今年は少々違うようです。
普通は抱負=希望なのでしょうが、私の場合、抱負=追い込まれての決意てなわけです。
具体的には申し上げませんが、少々決意しているところがあります。
(社会学や音楽とは違う分野ですが)
それとは別に、やはり音楽好きとしては、今年はもっと楽器を弾きたいなあと思います。
できれば合奏したいなあ・・・
コロナ次第ですかね。