読み歩き、食べ歩き、一人歩き(960) 光と影と夢、フェルメール展 | DrOgriのブログ

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おやじが暇にまかせて勝手なことを書くブログです。日々の雑記や感想にすぎません。ちらっとでものぞいてくだされば幸せです。

日曜日は美術館の「はしご」でした。
二番目は「フェルメール展」
上野の森美術館で2/3まで。
 
 
ああ、でも、時間入場制でした。
つまり、夕方5時からしか入れません。
あと3時間もある・・・
いいか、暇だし。
 
十月桜も咲いてます。
 
 
西郷さんて、顔がデカすぎ。
 
 
とりあえず、お茶しますか。
 
 
やっと時間が来ました。
 
 
フェルメール(Jan van der Meer van Delft, 1632-1675)は、寡作な画家です。全部で30点あまりと見られますが、たびたび贋作事件などがあって正確な点数については諸説あるようです。ほとんどが個人所蔵だったため、長い間忘れられていました。
フェルメールの若い頃は子どもが多くて画家だけでは生活できず、宿屋を経営したり裕福な義母に頼ったりしていたようです。ただ、義母のおかげで高価な青い染料(ラピスラズリ)が使えて、あの独特の色彩が可能になりました。後には有力なパトロンもつき、人気も出ました。若くして聖ルカ協会の理事にも選ばれます。しかし、戦争や不況などの社会の激変もあって、晩年は経済的に困窮し、42(または43)歳で亡くなります。

今回の展示では9点のフェルメール作品が見られました。そのうち日本初の展示が2点。
フェルメールの他に17世紀オランダの名作もフェルメールの前に展示されています。
デ・ホーホ、ボル、ヤン・ステーンなど自分にとっては馴染みのある画家の作品が見られてそれなりに良かったでしが、やはりフェルメールは素晴らしいです。

フェルメールの画作は1650年代から1670年代の短い期間に限られています。
初期50年代の作品では、『マルタとマリアの家のキリスト』が印象的でした。このイエスは親しみのある容貌と表情をしています。2人の女性それぞれの表情も個性的です。さりげなく、イエスの顔の周りに光彩が描かれています。
たぶん最も知られた作品『牛乳を注ぐ女』も、初期に属します。本当にリアルです。展示の解説でも、手で触れられそうだと言ってますが、ほんとうにそうです。牛乳の白が鮮やかです。



青色の表現で名高いフェルメールですが、私は彼の暖色が好きです。特に、黄色。今回の展示作品でも暖色が目立つものが多いですね。

『リュートを調弦する女』と『真珠の首飾りの女』は中期60年代の作品ですが、女性の表情と部屋の空間と服装に暖かい空気が感じられて好きな作品です。



どれも何らかのストーリーが背景に感じられるのですが、『ワイングラス』は興味深いです。女性が飲みすぎないようにという教訓でもあったのでしょう。手紙はフェルメールの画題としてよく出てきます。『手紙を書く女』と『手紙を書く婦人と召使い』もそうです。フェルメールは市民の日常生活を多く描きましたが、手紙は当時の市民の教育レベルの向上を表しているのでしょう。

 
18世紀にはほとんど忘れられていたフェルメールですが、19世紀に注目され始めます。
市民の自己意識が高まり、絵画の題材にリアルな生活像が入ってきたことも原因かもしれません。
 
今回の展示では、解説の小冊子を配っていました。
新しい試みかな。あまり記憶にありません。
普通は、作品の横のパネルなどに解説が書かれていることが多いです。
私のような知りたがりでしかも近眼のおじさんが絵の前で長居しないようにするには効果的ですね。
解説を読んでから絵を見たりしました。
 
 
絵を鑑賞するとなぜかお腹が好きます。
今日は張り込んでステーキと白ワイン。
 

入場料は高めでしたが、大満足でした。
 
 
私のフェルメール愛はけっこう長患いです。