83歳でした。
永さんは私の母親と同年配(1933年生まれ)です。
幼いころに戦争を体験し、戦後はアメリカ文化に触れた世代です。
早稲田大学文学部を中退し、放送作家として活躍しました。
私にとって、永さんはまずもって作詞家でした。
名歌を実にたくさん残しました。
国際的に有名な「上を向いて歩こう」(坂本九さん)
でも、「Sukiyaki」では歌詞の良さが分からないかも。
私の一番好きな曲・歌詞はこれ、「黄昏のビギン」(ちあきなおみさん)
永さんは7月7日の七夕に旅立たれました。
見上げれば、星々の間にあの素晴らしい笑顔が見えるかもしれません。
坂本九さんの声はなんて美しいのでしょう。
「見上げてごらん夜の星を」
永さんは放送作家でしたが、個性的なエッセイストでした。
老いと職人・・・
私の感動した三冊です。
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でも、永さんの魅力は、何といってもテレビなどで見せるあの素敵な笑顔と暖かいユーモアです。
私の偏見に満ちた主観ですが、NHKの無難だがぎこちないユーモアでも民法の下卑た瞬間風速だけの「笑い」でもない、永さん独特のユーモア・・・。
センスのない私には再現することも説明することもできませんが、永さんのユーモアの奥底には自分に対する厳しさがあったのではないでしょうか。
同志だった作曲家の小林亜星さんが「彼は厳しい人だった。仕事にも、他人にも、自分にも・・・」とテレビのインタビューでおっしゃっていました。
戦争を憎む気持ちも人一倍強かったと言います。
自分を見つめ、自分を叱り、自分を嗤う・・・
黒柳徹子さんも、「永さんは怒ったときも、ユーモアを忘れなかった」という意味のことを「徹子の部屋」でおっしゃっていました。
私の母も、「怒ったときほど、どこかで自分のことを笑わせる部分を混ぜるんだよ」と言っていました。
そんな境地に達することはできそうもありませんが、失礼とは思いながら永さんと母親とを少しだけ重ね合わせてしまいました。
永六輔さんの残した言葉たちをもう一度味わいたいと思います。
合掌。