今回は、藤田嗣治の傑作『舞踏会の前』の修復完成披露に併せて、藤田の関連資料を入場無料で見せてくれました。
今回の展示は、藤田の『舞踏会の前』の修復という大きな作業が完成したことを記念してのものでした。
藤田嗣治の初期の傑作『舞踏会の前』
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1920年代の「乳白色」を蘇らせるという困難な作業を担ったのは、東京藝術大学の文化財保存学専攻保存修復油画研究室。
藤田の「乳白色」の秘密については、以前に記事にしました。
読み歩き、食べ歩き、一人歩き(395) 藤田の子どもたち、あの日の子どもたち
シッカロールと面相筆・・・
それが藤田の独特の画面を生み出しました。
画布の丹念な下塗りが繊細な人肌になったわけです。
裏打ちした画布に下塗りした絵画は、経年によるひび割れが避けられない・・・
以前の修復で却って悪化した部分もある・・・
会場では修復にかかわる様々な困難が紹介されていました。
修復によって画面が相当に明るくなったそうです。
素人目で見てのことですが、肌色はもちろん、画面下方の黒いマスクや床の色合いが印象的でした。
会場には藤田の初期の作品や手紙や日記、スケッチや版木など、様々な資料の展示がありました。
画学校時代の自画像
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師である黒田清輝の教えどおり、黒色を使わないで黒を表現しています。
写真も数多くありました。
会場の奥ではスライドも上映されました。
藤田が最後に住んだパリ郊外のヴィリエ=ル=バクルの家の写真と改装工事の記録もありました。
今年は、Foujita Year?
藤田の伝記映画が封切られ、上映されています。
映画Foujita 公式サイト
藤田は、やはり世界のFoujitaなのかもしれませんね。
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