読み歩き、食べ歩き、一人歩き(185) 賢い消費者って? | DrOgriのブログ

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おやじが暇にまかせて勝手なことを書くブログです。日々の雑記や感想にすぎません。ちらっとでものぞいてくだされば幸せです。

学問の世界も「市場」があって、広く求められている分野やそこで「役に立ちそう」な理論に注目が集まります。
経済心理学は私にとって興味深い分野であるとともに、いま注目を集めつつある分野でもあります。

人間は、機械でも動物でもありません。確かに知性・理性を持っているから合理的なんでしょうが、限界があります(限定合理性なんて表現されます)。
欲望には限りがないなんて言われますが、本当はそうでもなくて、そこそこで満足したりするときだってあります。
何よりも、情報と情報処理能力には限りがあります。

古典的な経済学が「仮定」してきた「経済人」は、完全に利己的で完全に合理的で完全な情報と能力とを持っている存在です。
そんな怪物、この世にいやしません。学者だってそんなことは百も承知なんですが、理論化をスムーズにやるためにそうしてきたのです。

しかし、現実はそうではないので、経済に関する理論や分析は様々な流派を生んだのです。
現実の人間は、機械みたいに計算どおりに「売り買い」したりしません。

過去のブログに書いた「プロスペクト理論」は、主に「損得」に関わる感情のズレを表してました。
投資家とか「売る側」だけでなく、「消費者」つまり「買う側」の心も様々な感情による不合理が伴うでしょう。
むしろ、日常的な消費行動の方がよけいに不合理な行動をしてしまいます。
私もそう(^-^;)

投資家適性ゼロ?(プロスペクトとか)

つい食べてしまうスィーツ・・・
photo:01

消費者心理とか消費者行動とかの本は、「どうやって売るか」という「売り手」の立場でものを見ているタイプが圧倒的多数です。
しかし、経済は生産者・供給者だけで成り立っているわけではないです。

私たちが買い物をするときにも、いろいろ変なことをしています。
私が面白いと思ったのは、「アンカリング」と「アディクション」という現象です。

「アンカリング」は、人がいかに先入観にとらわれやすいかを示す概念です。
マーケティングでアンケートする場合、多分に「誘導的」な質問がされる場合があります。
「この商品、1万円というのは高いですか?」とか。
「1万円」という数字と「高いですか」(「安いですか」ではなく)というきき方がここでは誘導的ですね。
消費者は、前もって他から与えられた数字や品名などに引きずられてしまいがちです。
ハンバーガー単品を注文するつもりが「お飲み物は何になさいますか?」と聞かれて・・・。

「アディクション」は、「中毒」てな意味があります。
どうしてダイエットがうまくいかないのか。どうしてタバコがやめられないのか。
人は、時間的に後の方で遅れてあらわれる効果を低く見積もる癖があります。
喫煙の影響はすぐには現れません。それよりも、今の快楽の方を優先してしまう。
私のスィーツもそうですね(^-^;)
また、評価に幅のある数値(発がん率とか)についても、自分に都合の良い解釈をしがちです。
結局、禁煙もダイエットも進まない・・・

私の「惚れっぽさ」は、「恋愛アディクション」かな?

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一般の消費者は、生活者でもあります。
社会学にとって、生活者は、最も大切で根本的な存在です。

アンカリングもアディクションも、売り手が利用するだけでなく、買い手も知っておいた方がいいのでは?
みなさん、賢明な消費者・生活者でいましょう。
「お前もなー」って言われそう(^-^;) 
スィーツに注意!