東さんの『一般意志 2.0』の「つぶやき民主主義」は、考えれば考えるほど問題が多いように思います。
しかし、反面、ITと政治の関係は、考えれば考えるほど重大な事柄に思えてきます。
最初は、「この人、自分のニコ生人気に乗って思いつき言ってらあ」ぐらいに思ったのですが、さすがにその次元ではなさそうです。
東さんによれば、「熟議」を内容的に充実させようとして追究すれば、エリートの密室になりやすいとのことでした。
確かに、一般市民の知識や情報に対するアクセスと処理能力などは限界がありますし、時間の余裕もありません。
しかし、民主的な政治であればあるほど、「支持」がなければ何も決まらない。
理性だけで政治は動かないのです。
しかし、先日も書きましたが、「モノ」としての「一般意志(2.0)」という考え方にはどうも違和感があります。
もちろん、社会学は社会の「集合的意識」や「集合的感情」、また「集合的知識」を想定する論者が多いです。
「集合知」とやらいうのは、不勉強でどんなものか知りません。東さんの引用したS・ペイジの研究を勉強しておくべきでしょうが、東さんご自身も引用しただけで詳しくサーヴェイしてません。ただ、「三人寄れば文殊の知恵」かもしれませんが、300万人よればブラック・ボックスではないかな?
それでも、ITとネットは圧倒的な力で社会を変えつつあります。
政治の世界でも、それは事実です。
以前、書いたことのある「海賊党」もそうした変化の一部です。
PiratesParty International(国際海賊党サイト)
彼らはネットのあらゆる規制に反対するとともに、規制に伴う権力によるプライヴァシー侵害に反対します。
彼らの活動は国籍・国境を越えつつあります。
言葉が通じる限り、ネットを通じて欧州中の「海賊たち」は互いに意見を交換しています。
海賊党の発祥の地スウェーデン
BBCの報道番組です。
ドイツの海賊党のアピール
ザールラント州での選挙戦に向けて
海賊たちはアメリカにも上陸!
マサチューセッツにも海賊党が?
1年くらい前のVみたいですけど。
オキーフ氏、なかなか味のある人物です。
かつてのドイツの「緑の党」を髣髴とさせる若々しさとカジュアルさが見られます。
しかし、その「緑の党」もすっかり「高級スーツ」の似合う人々になってきました。
ヨシュカ・フイッシャーなんて、1960年代のゲヴァルト世代なのに、いまや普通のリベラルな老政治家ですし。
できれば、海賊たちは永遠に海賊であってほしい・・・
ロマンチックに過ぎますかね。
でも、いつの時代にもロマン主義は必要です。
志(こころざし)だけは永遠に若くありたいですね。
もし「一般意志」というものがあるとするなら、「志」の一字こそが大切です。
「万国のネットワーカーよ、妥結せよ!」(Netwoker aller Länder, vereinigt euch!)
関連記事
「一般意志」って、デスクトップ・デモクラシー?
海賊党について

