寒い日の続くこの頃、南国の花々を想像しつつ、まだ来ない春に思いを馳せてます。
昔、若い頃、どうも薔薇の花が好きになれませんでした。
特に赤い薔薇は苦手でした。
だって、華やか過ぎません?
でも、それだけではありません。
高校時代、自転車通学だった私たちは、毎日いっしょに田舎道を帰ってました。
受験勉強をするという建前で部活を引退し、補講を受けてから変える夕方。
互いに何も言わないけれど、何となく駐輪場で待ってから帰りました。
かなり遅れそうなときは、自転車のカゴに手紙が入っていました。
ある日、手紙ではなく、一本の赤い薔薇の花が入っていました。
その日から、一緒に帰ることはなくなりました。
切ない恋の薔薇
日本語版歌詞では、100万本も薔薇を贈った男性は画家だったり詩人だったりするのですが、貧しいことでは同じです。
薔薇を贈るのに全てを売り払ってしまいます。
送り主が誰とも告げませんでした。
でも、あこがれの人を心から愛した思い出は、どんな高価な返礼よりも素晴らしい。
情熱の薔薇
絢爛たる薔薇のワルツ
一緒に並んで帰るだけなのに、20分ほどの時間黙って自転車をこぐだけなのに、どうしてあんなに楽しかったのでしょう。
それができなくなったとき、なぜあんなに悲しかったのでしょう。
今は、薔薇の花は大好きです。
贈りたいひとがいるからでしょうか。
- 薔薇空間 宮廷画家ルドゥーテとバラに魅せられた人々/著者不明

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