今日の音楽感傷(53) 今年は優しい第9がいい。 | DrOgriのブログ

DrOgriのブログ

おやじが暇にまかせて勝手なことを書くブログです。日々の雑記や感想にすぎません。ちらっとでものぞいてくだされば幸せです。

年末の恒例(ただし日本の)となったベートーヴェンの交響曲第9番「合唱つき」。
もともとは、戦後の貧しい時期にオーケストラの餅代稼ぎで始めたというのが有力な説のようです。

メリットはいくつもあります。

大編成だから参加者が多い。
合唱部分は技術的に易しいので学生などのアマチュア合唱団でも可。
(でも、第9って「テノール殺し」ですよ。平気で10度跳びますし。)
地方のアマチュア合唱団をステージに乗せれば家族・親戚・友人にチケットが売れる。
何といってもベートーヴェンの名作で、歌詞も感動的。

個人的にはマーラーの『復活』(交響曲第2番)でもいいかなと思いますが、それじゃあ歌詞が難解すぎますね。

日本で最初に第9が演奏されたのは、ドイツ人捕虜たちの手によってでした。
映画『バルトの楽園』より
兵隊さんたちですから、男声合唱です。


今年は、日独国交150周年にあたるそうです。

ベートーヴェンが9曲の交響曲を作ったことから、何やらその後の作曲家たちも9曲という数を意識してしまったという説がよく聞かれます。
マーラーやブルックナーなどがそうだという話をどこかで読んだことがあります。

ところが、実はベートーヴェンは第10番の交響曲を作っていました!
ただ、未完成でした。Barry Cooperという研究者が発掘しました。
この人の指揮でCDも出てますよ。独特の美しさを持ってますね。
ユーチューブで見つけました。
オーケストレーションは、はたしてこの通りだったのかな。




それはともかく、今年だけは、やはり私も素直に第9を聴きましょうね。

もともとのシラーの詩(An die Freude)にはなかったベートーヴェン自身の歌詞。
O Freunde, nicht diese Töne!
sondern laßt uns angenehmere anstimmen,
und freudenvollere.
おお友よ、こんな音どもではなく、
もっと快く喜びに満ちた音を奏でよう!

今年だけはいつも聴いているフルトヴェングラーとバイロイト管弦楽団ではなく、ワルターとニューヨークフィルで。
そうです。コロンヴィア響ではなく、ニューヨークフィルです。
この演奏は、優しく美しいのです。
特に、あの歓喜のテーマが第1ヴァイオリンで出てくるところなど本当に美しいです。
震災の歳を越し、愛に満ちた新年を迎えるためには、ワルターがふさわしく感じます。

喜びに満ちた新年を!
勇気と希望と愛に満ちた新年を!


ベートーヴェン:交響曲全集/ベートーヴェン
¥11,500
Amazon.co.jp


Beethoven;Symphony No.10/Lso
¥346
Amazon.co.jp