この大学も年内最後。
学生食堂です。UFOではありません。
ユニークな形です。
薬学部の植物園も冬枯れてます。
温室です。これも、UFOではありません。
左が図書館、右が薬学部
帰りの常磐線車中。
ある先生から教えてもらった桜井英治さん著『贈与の歴史学』(中公新書)
主に中世の「贈与」と経済の関連を分析した作品です。
著者は日本中世史の研究者です。
この本の対象は800年から500年前くらいの日本社会ですが、社会学にとって、特に経済社会学にとって有意義な業績だと思います。
- 贈与の歴史学 儀礼と経済のあいだ (中公新書)/桜井 英治

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これがこの本の前提です。
しかも、かなり発達した市場経済だったと著者は言います。
著者は「はじめに」でこうも言います。
「市場経済と贈与経済とは、一般に信じられているほど対立的なものではないだろう。対立的に見えるのは、未開社会と近代資本主義社会しか分析せず、その中間に位置する多様な社会の分析を省いてきたことから来る偏見としか私(桜井さん―引用者)には思えない。」
「過去が現在よりもつねに素朴だと思うのは、過去にたいする見くびりであり、現代人の傲慢である。」(iii-iv)
本文では、まずマルセル・モースの『贈与論』から贈与の4大義務を引用します(第1章)。
1)贈る義務
2)受け取る義務
3)返礼する義務
4)神または神々に贈与する義務(モーリス・ゴドリエが指摘したもの)
まず4)から論じられています。
神仏への贈与がいかにして「世俗化」していくかを論じます(第2章)。
神仏から離れても贈与は「強制力」を維持します。
第3章では、「有徳銭」などを事例として、贈与を「募る」行為が社会的な正当性を獲得する様々な領域と構造を指摘しています。
富裕な者の「喜捨義務」(有徳思想)、先例や儀礼の拘束力、「相当」や「「礼」の観念など。
これらを通じて、贈与は「非人格的」な構造として維持されていきます。
13世紀に起こった年貢米の「代銭納制」は、中世経済の一大事件だったと著者は言います。
ここから商品経済から信用経済へと進化したのです。「手形」までも登場します。
贈答品も「市場」に乗り始めます。
贈与の品が流用されたり、贈与が贈与によって相殺されたり、複雑で抽象的な様相を見せ始めます。
贈与は送る側の一方的な負担ではなく、「功利的」な性質を強く持ち始めるのです。
「折紙」というシステムがその例ですが、詳しくは本書をお読みください。
歴史は社会科学にとって、まさにデータの宝庫です。
勉強することは多いですね。
お正月なんてないかも。
常磐線でも飲んでます。
前回のブロクでは、反省点がひとつ欠けてました。
六番、無駄な飲酒が多かったこと。
太る原因でもありますね。
正月は特に要注意!
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