ボストン/ハーヴァード日記より(2011/3/28-3/29) | DrOgriのブログ

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おやじが暇にまかせて勝手なことを書くブログです。日々の雑記や感想にすぎません。ちらっとでものぞいてくだされば幸せです。

2011年3月28日(月)アメリカ東部時間

 いよいよ第2週だ。未公刊のものを発見する週にしよう。今日も10時くらいまでネットで粘って下調べをしたが、シュンペータの手書きがあるというUAVというのは画像コレクションかもしれない。しかし、それ以上はわからず時間切れ。もう行かなければ。

 電車がなかなか来ない。時間は本当にアバウトである。別に困りはしないが、風が冷たい。ホームの上の日向になっているあたりで待つことにした。今日はHARVARDからALEWIFEまで止まらないというアナウンスがあった。いつもより早く駅についたのに、いつもよりかなり遅くなってしまった。まあ、日本人がせっかちすぎるのだろう。



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 アーカイヴズに着くと、先週のボックスがどんと8つも出向かえてくれた。もう一度見たいから出しといてとは言ったが、全部出してくれるとは思わなかった。

 HUGFP 42.41(BOX 1-6)はラフなものも含めて未公刊草稿が収められている。興味深い題目も多いし、完成度の高いものもなくはない。ただ、なかにはページがたりないのか、途中で書くのをやめたのか、「尻切れトンボ」もあったりする。以前はそれほどコピーしなかった。今回は腰を据えて物色してやろう。1970年代のものに面白そうなのが多い。「生命保険と社会組織」、「権力銀行:世界秩序の問題に関する覚書」、「アメリカ社会における官僚制」、「貨幣と権力に関する提案」など、雑誌に掲載されるはずがされなかったり、会合での提出論考だったりと様々な理由で未公刊に終わった草稿である。例のシュンペータらとの合理性セミナーの草稿群もこのボックス群にある。不鮮明だったり日付のないものもあったり、手書きが混じっていたりと扱いの難しいものも多い。ただ、「収斂の諸問題」(1974)は最近「死後出版」された。前回コピーし、自分の博士論文で紹介した。今日コピーの依頼書に書き込んだページ数はかなりのものになる。


 夜中に隣でごそごそ音がする。どうやら帰国する用意をしているようだ。自分も帰りの便は早朝のはずだ。空港に送ってもらうよう頼まないといけない。



2011年3月29日(火)アメリカ東部時間

 朝食をとってから朝シャンして洗濯をした。今日は、ほんの少しだけ暖かい。今日は地域のゴミの日なのか、巨大な収集車が回っている。日本の収集車は後ろからゴミを入れるが、ここでは運転台と荷台の間が広く空いていて、そこのゴミを放り投げる。この地では、収集車も消防車もレスキューも、そして救急車もでかくて四角い。宿は住宅地にあるのだが、道を歩いていて何となく違和感のようなものを感じていたのだが、その訳が今ようやく思い当った。家々の敷地と敷地の間に仕切りがないのである。つまり、塀やフェンスや植え込みがあまりないのである。あっても大人なら簡単に越えることのできる程度のものであり、防犯の役にはまったく立たないだろう。建坪は広めだが、敷地そのものは広くない。日本の住宅地だったら少し大きめではあるが、ふつうの2階屋ばかりである。独特の形をした3階建のマンションもあちこちにある。




DrOgriのブログ  それにしても、信号はまったく車本位になっている。スクランブル方式であるが、歩行者のGo-Signは極端に短い。ものの十数秒もすれば、手のひらの形のStop-Signがちかちかし始める。30秒くらいしか続かず、ボタンを押してもなかなかGo-Signにならない。その代りかどうか、横断歩道に人がいれば、必ず車は止まる。

 アーカイヴズの入口で、一人の年配の男性に声をかけられた。Are you researching Parsons and Schumpeter? I'm also interested in them. Oh, really? 名刺を交換した。この方は、Irwin Coliierという大学教授で、名刺にはベルリン自由大学のJ・F・ケネディ北米研究所の教授という肩書が見えた。

 シュンペータの手書きの書簡下書きは、結局アーカイヴズのライブラリアンに尋ねることにした。マクローの本から「もの」のありかをメモしてG女史に渡して調べてもらったところ、数分で判明した。UAVは音声や画像の意味ではなかったようだ。今日はまず、ガットマン・プロジェクトについて前回の確認と、より以上の詳細を調査することにしたい。それは、なぜか書簡を集めたシリーズ(HUGFP 42.8.8)に入っている。そのついでに、主要なパーソンズの弟子や共同研究者たちの手紙を覗いてみよう。パーソンズと経済学者全般との関係を調べるなどどだい無理なので、問題を絞った方がよい。今回はナイトとシュンペータにしたが、それでも調べることは膨大である。

 外は意外に暖かい。COOPの2階のテラスに行くと、マガジンコーナーがある。クラムチャウダーを食べるはずが、すっかり立ち読みに夢中になってしまった。ハーヴァードが出している雑誌もいくつかある。HARVARD MAGAZINEというのとPhilosophy Nowという面白そうな哲学雑誌があったので買ってみた。

 ノースクィンシーに降り、最後の買い物になるかもしれないと、スーパーに寄った。牛乳とパンとソーセージ、それにクランベリージュースの小分けしたパックを買った。ジュースはうまかった。最初からうまいと感じるものがようやく見つかった。夕食(昼食兼)はインスタントラーメンにした。何も入れるものがないので、余っているサラミを入れてみた。かなり辛くなってしまったが、別に食べられないことはない。少しいつもより食べすぎたかもしれない。今日は暖かくてすぐに乾きそうなので、ハンカチとワイシャツを洗った。

 ガットマン・プロジェクトの関係者で生存している人に尋ねる手段はないかとGOOGLEで探っていたら、Edward Laumannの名前が出てきた。この人は、確かシカゴ大学の教授でプロジェクトに参加しているはず。パーソンズの手紙に名前が出てきた。ガットマンとも共著がある。夜遅かったが、メールを書いた。それと、なんといってもリッズ先生にも尋ねないわけにいかない。このコンピュータにはメーリングリストが入っていない。ネットで何とかデュレクセル大学のアドレスを探して、同じような文面でメールを送った。明日の夜くらいに返事があるとありがたい。