FMラジオキットに Sメーターもどきをつけてみた。 | Dr. Nebiya's Blog

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無線通信技術のコンサルタント会社の経営と
大学での非常勤講師をしています。

 地元の中学生に実施した「FMラジオを組み立て勉強会」の教材として採用した「エレキット ワイドFM はこらじ [JS-631]: https://www.elekit.co.jp/product/JS-631 )を、私も遅ればせながら作ってみました。私は趣味でアマチュア無線をやっているので、受信機には相手の信号の強さを表示するSメーターがほしくなります。そこで、「ワイドFM はこらじ」の回路はそのまま改造をせずに、付加するだけの「Sメーターもどき」を作ってみました。

 オリジナルの「エレキット ワイドFM はこらじ」の回路を眺めても、受信した信号強度の電気信号は取り出せないようです。そこで、スピーカーを鳴らす低周波信号を検波して、音声の強弱を表示するVUメーターを作ってみました。

 

 

 オリジナルの「エレキット ワイドFM はこらじ」での基板とスピーカーの接続は、スピーカー端子に取り付けられたソケット付きワイヤーを、FMラジオのプリント基板上のピン(Speaker)に差し込みます。

 

 自作したVUメーターは、その基板に接続した入力ワイヤーのソケットをFMラジオのプリント基板上のピン(Speaker)に差し込み、スピーカー端子に取り付けられたソケット付きワイヤーを VUメーターのプリント基板上のピンに差し込みます。すなわち、VUメーターの回路を、FMラジオのプリント基板とスピーカーの間に挿入します。

 FM(周波数変調)の電波の信号強度は、音声レベルに関係なく一定ですが、AM(振幅変調)の電波の信号強度は、音声レベルに比例します。VUメーターは低周波信号(電圧)を検波していますので、スピーカーを鳴らす音量が大きいときはVUメーターの振れは大きくなり、小さな音にするとメーターの振れは小さくなりますが、振幅変調(AM や SSB)のSメーター(信号強度メーター)を見ているような雰囲気は味わえます。このVUメーターの動画は、以下の Site で見ることができます。

 

VUメーターの動画