情報[根日屋]  2011年1月5日 | Dr. Nebiya's Blog

Dr. Nebiya's Blog

無線通信技術のコンサルタント会社の経営と
大学での非常勤講師をしています。

みなさま こんにちは
 
イメージ 1
 
 今日(5日)から本格的に仕事が始まっている方が多いようです。会社に頂きました年賀状を拝見していますと、同業の方々から、新しい市場を造り出し、この不況を乗り切っていくということを書かれている方が多かったです。同業・・・私の会社は無線通信機器の受託開発・設計と、コンサルティングを行っています・・・の無線通信関連の技術者の方々も、技術の精進のみでなく、市場を創り出すことへの努力を惜しまれない気持ちが伝わってきて、とても心強く思いました。「新しい市場の創出」は今年の大きなテーマと思っています。本年もみなさまと共に、この業界に限らず、全ての業界が活性化し、活気ある日本がよみがえるように活動したいと思います。

 今年のお正月休みは、なんとか活性化した市場を創り出したいと思う近距離無線通信についていろいろ調べていました。今、この近距離無線通信技術の本の監修をしています。

 私も過去に著書がいくつかありますが、どれも製造現場を意識した本の書き方をしてきました。今回の本も現場の方が実践的に読んでいただけるようにしたいと思っています。本の詳細は、お知らせできるときになりましたら、ここの Blog でお知らせします。

[ご参考までに]

・ 今までの著書 : http://www.amplet.co.jp/bookj.html

・ 今までに書いた業界雑誌の記事 : http://www.amplet.co.jp/magazinej.html

・ 今までに書いた無線雑誌の記事 : http://www.amplet.co.jp/cqmagazinej.html


● 今年、盛り上がりそうなビジネス ・・・ NFC

 お世話になっているRFIDの国際会議に参加されている重鎮の方に、「ICカード研究会」へのお誘いを頂きました。昨年の12月に行われましたが、「NFC」について、NFCフォーラムの議長をしています田川氏のご講演を拝聴し、NFCの現状が理解でき、今後の方向性が見えてきたように思います。

 私の会社では、NFC(13.56MHz)ではなく、主にUHF/2.45GHzのRFIDの開発を行ってきましたが、同じようなRFIDシステムでも、13.56MHzとUHF/2.45GHzのRFIDはまったくの別物ですので、今回の田川氏のご講演は、大変参考になりました。

[ご参考までに]

・ NFCフォーラムのホームページ : http://www.nfc-forum.org

・ 私の個人的なRFIDのホームページ : http://amplet.com/rfid


● 今年、Take off させたい人体通信

 人体通信を近距離無線通信の延長線上でとらえてしまっていることが多いなと感じます。それゆえ、電極の設計を軽視してしまうため、例えばドアの開錠・施錠システムで、人が手をかざさなくても近づいてしまうだけで、鍵が開錠(施錠)してしまう動作を展示会などで見てきました。人体通信は人が介在して通信できるシステムですので、通信をしたいということだけに注目して人体通信システムを無線通信の延長線上で開発を行いますと、上記のような近距離無線と変わらないシステムになってしまいます。人が介在しないときには通信しないようにするということにも注目し、人体通信のシステムを構築しなければ人体通信らしい通信が実現できません。今年はこのあたりの技術の話を中心に、より、みなさまに人体通信をより深く理解していただこうと、各地での講演も行いたいと思っています。

 人体通信で新しい市場を創出する。去年に引き続き、今年の私の目標です。

[ご参考までに]

・ 私の個人的な人体通信のホームページ : http://amplet.com/hbc

・ 私の講演会情報 : http://www.amplet.co.jp/seminarj.html

 本年は、情報通信技術といろいろな業種との融合で、新しい産業創出のチャンスがたくさんあると思っています。みなさまもご自身のお仕事の分野以外の異業種のビジネスの世界を覗いてみると、そこには新たなビジネスチャンスが必ずあると思います。

 本年もご愛顧の程、よろしくお願い申し上げます。