天皇陛下の生前退位② | 中島旻保の大人の絵日記

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天皇陛下の「生前退位」を実現するには、国会での皇室典範の改正や特別法の制定が必要になってくる。天皇陛下も年齢を重ねるにしたがって耳が遠くなったり、お言葉の読み上げの順番を間違えられたりと公務に不安を覚えられているご様子である。そういうことが今回の生前退位の意向になられたようだ。以前昭和天皇の時も同じように生前退位が健康上の理由からささやかれたが、現行の皇室典範は天皇の譲位を認めていないということで見送られた例がある。

江戸時代までは、「生前退位」は決して珍しくなかった。また海外の王室などは、近年生前退位が続いているのが実情であるだけに、陛下の引退を国内外ともにだれもが温かく見守ってあげることが必要ではないだろうか。天皇陛下も人間である。元気な時もあれば、調子の悪い時もある。昔に比べて公務の量が非常に増加している事実もある。これを機に長寿高齢化社会においての象徴天皇はどうあるべきかを考える必要がある。健康なうちにこの問題を重要視し、国会や政府が議論してきちっと対応してほしいものである。

参考資料:NHKニュース 天下泰平