ジュゴンの棲むという沖縄県名護市の大浦湾。安部地区の海岸線に

12月13日夜、米軍普天間基地所属の垂直離着陸機オスプレイが

「不時着水」しました。

ある程度の制御ができる中で着水した、との説明を米軍はしていますが、

機体は大破しばらばらになったことから「墜落」との報道も多くなされています。

 

ちなみに、写真の正面先が米軍基地キャンプシュワブのある辺野古。逆に、

背面(うしろ)に車で30分ほど走ると、東村の高江です。

 

高江ではオスプレイも離発着できるヘリパッドを建設中で、

もう数日で完成し22日に完成式典が予定されています。

 

今回、事故のあった現場の海岸は、名護市安部(あぶ)地区の集落から

数百メートルしか離れておらず、地元住民は

高江のヘリパッドが完成したら、また事故があるのでは、と

口にしていました。

 

軍事機密はあるにせよ、少なくとも地元に

きちんとした説明をするのは最低限必要なのではないでしょうか。

 

安部の海岸では米軍関係者と沖縄県警の警察官と見られる人たちが白いビニール袋を手に何かを回収している姿が見られました。

 

「事故は起きるのは当たり前。大騒ぎしすぎ」との声も聞きます。

でも、すぐ近くでこういう事故が起きれば、恐怖心を持つのは当たり前。

真相究明なくして再発防止につながりません。

 

沖縄に一日も早く平和が訪れますように。

そう祈らずにはいられません。

そのためには、私(たち)も努力を続けるべきだと思います。

 

2016年8月の「記者拘束・取材妨害事案」に関し沖縄県東村の高江橋付近で地元記者から聴き取る日本ジャーナリスト会議(JCJ)の調査・取材団

 

「偽(ニセ)情報」をご存知でしょうか?基本的には、意図的に虚偽・不正確と知りつつ流す情報です。英語では dis-information 。

「諜報」では基本的な活動で、

「少しの事実に不正確な情報を折り曲げ、結果として間違った結論に導く」もの。

 

結局のところ、「不都合な情報の信頼性を落とせば良い」ので、

そうした不都合な情報を「役に立たないようにする」ものです。

 

もともとは、東西冷戦期にロシアや米国、欧州で盛んに用いられました。

CIAも偽情報を多用したと言われ、イラク戦争における

ブッシュ政権が情報操作もその一例です。

 

最近では日本でもよく目にするようになりました。

典型例はこれです。

*きつい表現もありますが、さらにさらにひどい情報が流れています。お許しください*

 

「沖縄県の翁長知事は、中国に沖縄を売り渡そうとしている。

 その証拠に、娘も中国に入り浸って中国共産党の幹部の息子と結婚した。

 もう1人の娘も中国に留学している。翁長知事は売国奴だ」

 

これに関し翁長知事は沖縄県議会で公式に否定し裏付けもされています。

そんな事実は無いことは確認されましたが、何となくマイナスのイメージが

残ったうえ、一部では、その否定された情報が「事実」として出回り続けています。

 

以前は、こうしたものはありませんでしたが、出所不明の「怪文書」が

出回り、偽情報と同様によく用いられました。

 

偽情報が主に多用されるのはネット上です。

 

しっかりとした予算を組みネットに詳しい情報戦略チームを作れば簡単に

世論操作できるため、資金が豊富な政党・政治団体等が取り組んでいるようです。

 

なお、メディア戦略が特に上手なのは自民党ですね。

 

こうした偽情報を精査することなく安易に信じツイートやシェアする人が

とても多いです。そのため、妙なネット世論が醸成されていきます。

 

様々な健康情報に接し、患者さんの生命を守るのが医師・歯科医師ですが、

医師であっても、こうした偽情報に踊らされる人が少なくありません。

記者もそうですが、できるだけ「一次情報」(=直接会ったり見る現場情報)に

近付くのが基本です。医療はまさにそうですよね。

「患者さんは〇〇と言っている。だけど、思い込みの可能性もある」

本当かな?と考え、若干の疑いをもって考えないと、取り返しのつかない

間違いを犯すこともあります。

 

私も「現場主義」。お金も時間も必要ですが、

治療においても、取材・執筆においても、できるだけ実際に会って、

見て、聞いて、判断し、先に進むようにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年1月10日のパリ。レピュブリック広場のマリアンヌ像前には同時テロ事件を悼む多くの人たちであふれていた。

 

 

自由、平等、博愛の国フランス。昨年はテロが相次ぎ、

イスラム教徒や有色人種への襲撃なども報じられるなど

大揺れでした。

 

今年になってもテロは続いています。

宗教戦争のようになっては困りますが、パリでも一部では

過剰反応もあり、イスラムへの嫌悪感が目立つようになりました。

 

問題なのは、テロに走った実行犯らは

ほとんどがフランスで生まれ育った「フランス人」であるということでしょう。

そして、彼らの多くは移民の子。親が北アフリカや中東から

新天地を求めてフランスに来たのです。内戦や貧困などから

逃れたかったのでしょう。

 

2016年1月9日。レピュブリック広場のマリアンヌ像の下には写真やろうそく、フランス国旗などをそなえる市民らの姿が見られた。

 

言葉の問題や文化の違いからフランスでの生活に慣れなかった

ことは想像に難くありません。

良い職にもつけず、生まれた子どもたちにも

満足な教育を受けさせられなかった。

「貧困の連鎖」がそこにはあったのだと思います。

 

もちろん、「誰に責任があるのか」と言われると

彼ら自身にもあったのだと思います。

しかしながら、その一方で、フランスでの受け入れ態勢も、

満足なものではなかったようです。

 

「高度成長」の時代は終わり、そうでなくても

格差や貧困が拡がりはじめていました。

そうした問題に多く直面したのが、また移民や移民の子供たち

だったのだと考えています。

 

彼らは「フランス人」ではありますがフランスが嫌いになったのだと。

 

そこにISIS(イスラム国)がつけこんだのだと思うのです。

 

 

状況は違いますが、日本でも格差や貧困が拡大しています。

また、沖縄などはその例だと思うのですが、

植民地的な扱いを強くされていると感じることがあります。

「左巻き」「売国奴」など革新的な人々を攻撃したり、

「三国人」「シナ」発言などフランス以上に差別的な言動が

日本でも拡がっています。

逆に、革新的な人々も保守派を揶揄する書き込みが

ネット上に見られ、相互が議論して世論を形成することが

難しくなりつつあります。

 

「イスラム教が悪いのではない」のです。

自由、平等、博愛。フランスも日本も、もう一度、

この言葉、そして意味を見つめ直すべきです。

 

特に医療者はそうだと思いますが、「寛容である」ことが

最も重要なのだと私は考えています。

 

パリがどうなっているかは近日中にレポートします。