溜まりに溜まっている患者さんアンケートも2024年分に突入しました。
アンケート記事は患者さんたちが必死で読んでおられるので頑張って週に1記事は更新していきますね。
カルテを確認しながらでなければ書けないので週に1回が限界かな![]()
不安になった時に、古い記事まで読んでいる患者さんもおられます。
ご自身の症状と重ねて参考にされていることもしばしば。
今日ご紹介する患者さんは50代女性。
便漏れで悩み受診されました。
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この患者さんは下着に便が付くことを「便漏れだ」と思い込んでおられました。
下着に便が付く=便漏れ=肛門のしまりが悪い
ではありません。
実際、この患者さんの肛門のしまりは正常でした。
ではなぜ下着に便が付いていたのか?
残った便で下着を汚していただけだったのです。
こういった病態を私は「ニセ便失禁」と呼んでいます。
下着が汚れるようになったのは4〜5年前から。
ガスがひんぱんに出てお腹が張る。
その時に便が下着に付着する。
おしりを拭くとガスが出て便が出てしまうの繰り返し。
大きな病院も受診し過敏性腸症候群だろうと言われミヤBM、スルピリドを処方されて改善傾向に。
でも排尿のたびに肛門を拭いていました。
下着の汚れは続きます。
外出先でもトイレに行くことが増えて、そのたび肛門を拭いていました。
娘さんの結婚式を控え、このままではいけない・・・と思い、ネットで調べて専門性が高そうな肛門科クリニックを受診。
エコーや直腸肛門機能検査などを受け、内肛門括約筋の緊張が少し低いと指摘をされました。
やわらかい便だと漏れるので便を硬くするお薬を処方されました。
骨盤底筋体操をすると便漏れは軽減。
でも排便回数は増加、残便感があります。
先生に相談しても返答はなし。
もともとダメだったら大阪肛門科診療所を受診しようと思っておられたので受診されました。
便通は毎日あります。
しかも1日3回出ることも。
なのに出始めの便が硬い。
診察すると肛門のしまりは悪くありません。
予想通り便がありました。
しかも軟便、粘土状の便、コロコロ便と3種類混じっています
(いつのうんこやねん
)
今日は既に排便してきたのに・・・です。
典型的な出残り便秘ですね。
坐剤を入れて出して来てもらいました。
肛門が空っぽになるとスッキリ☆
私の診断は「ニセ便失禁」。
肛門のしまりがゆるくて便をこらえられず漏れ出ているのではなく、残った便で下着を汚しているだけ。
何回も便が出るのも、ガスが出てお腹が張るのも全て出口の便のせい。
坐剤を使って残った便を出し切ってもらうことに。
そして2週間後・・・。
坐剤はカンペキに使えていました。
ただ1回では済まず2〜3回入れることもあったそうです。
そして患者さんが「便漏れ」だと思い込んでいた下着の汚れもなくなりました。
要するに肛門のしまりがゆるくて便が漏れていたワケじゃなく、残った便で下着が汚れていただけという結末に。
2回目の通院で完治終了となりました。
今年、年に1回のオシリ検診にも来られましたがお元気そうでした。
良かったです。
指の根元まで押し込み挿入しておりますが、浅いのか10分もしないうちに我慢できなく排便することがほとんどです。
このような短時間でも排便があればよろしいのでしょうか。
10分待てれば坐剤は溶けていると思います。
短時間でも排便があればOKです![]()
もちろん便があれば出てきます。
便が無ければ出てこないので、坐剤を入れて便が出ないほうがいいんですよ![]()
なぜなら肛門は便の通り道。
便が通過していく所であって、便を溜めておく場所ではありません。
いつも空っぽ。
そこに便はないんです。
だから坐剤を入れて便が出たら出口の便秘なんです。
坐剤を入れても茶色の汁以外、何も出ない時は嬉しいです。
本当は茶色の汁も便なので残ってますね![]()
![]()
便が残ってない時は白色〜黄色のゼリー状のものが出てきます。
動画を繰り返し拝見し、どれだけの期間かかるかわかりませんが、出口便秘を克服したいと思います。
出口の便秘治療は肛門に便を溜めて生きてきた年数だけかかりますので、「いつ治るんだろう・・・」「いつ坐剤をやめられるんだろう・・・」と思うと気持ち的に辛くなります。
毎日歯磨きをして入口(口)のケアをするのと同じように出口(肛門)のケアをして下さい。
坐剤は薬ではありません。
炭酸ガスを固めただけの発砲剤です。
毎日使ってもクセになることはありませんので安心して続けて下さい![]()
そもそもクセになっているのは便を出し残すこと、便を溜めること。
その「残しグセ」「溜めグセ」が治れば坐剤は必要なくなります。
どんな「クセ」もなかなか治りません。
だから排便ケアとしてずっと使って頂きたいです。
頑張って下さいね![]()
実はこの患者さん、コロナワクチンを5回接種されていて、接種後にリウマチと皮膚疾患を発症。
ワクチンの影響を疑いイベルメクチンと水蛭五味除去散を処方したのですが、衝撃の結果となりまして・・・。
なんと、手術予定だった皮膚腫瘍が消えたのです。
手術日に受診して先生がビックリされていたようです。
こういったことは実は割とありまして・・・腎臓の腫瘍が消失した患者さんも経験しております。
これらの症状や疾病がワクチンと結びついていない人が大半だと思いますので、このワクチンの影響は測りしれないほど大きいと思います。
まずは気付いてもらうこと、疑ってもらうこと、そこから始めないといけませんので来られた患者さん全員に必ずワクチンの話はさせて頂いています。
その情報を受け取ってどう感じるかは患者さん次第。
これからもコツコツと目の前の一人に伝えて行きたいと思います。
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