いつも外出先でお腹が痛くなったらどうしようという不安がなくなりました | みのり先生の診察室

みのり先生の診察室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

溜まりに溜まっている患者さんアンケート。

 

やっと2023年分に突入しています。

 

患者さんたちが楽しみにしている記事なので頑張って更新していきますね。

 

カルテを確認しながら記事を書くので診療所に来ている休診日にしか書けません。

 

ちょっと飛んでしまう時期もあるかと思いますがお許しくださいお願い

 

今日ご紹介する患者さんは50代女性。

 

いぼ痔がボコッと出てくるということで受診されました。

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この患者さんは排便時にボコッとイボ(痔核)が出てくるということで来院されました。

 

毎日排便はあります。

 

痛くもないし違和感のみ。

 

たまに疲れると肛門の中に居るなという感じがあり、たまに出ていることもありました。

 

診察すると小さな内痔核が1箇所だけありました。

 

当然、肛門の中に便があります。

 

今日は排便してきたのに・・・です。

 

典型的な出残り便秘ですね。

 

いぼ痔(痔核・脱肛)は肛門に便という重しを乗せて生きてきた結果できるものだと考えているので、まずは重しである便をどけてあげることから始めます。

 

それだけで肛門のうっ血が取れて、いぼ痔(痔核・脱肛)が小さくなることをたくさん経験しています。

 

飛び出してきていたイボ(痔核)が出てこなくなったというケースも多く、ほとんどの患者さんが手術をせずに治療しています。

 

この患者さんにもそれをお伝えして、まずはちゃんと便を出し切ることから始めてもらいました。

 

毎日排便後に坐剤を入れて残った便を出してもらう。

 

そしていぼ痔(痔核・脱肛)の保護のためにSザルベを塗る。

 

それだけです。

 

痔の薬も下剤も出しません。

 

そして2週間後・・・。

 

なんと、いぼ痔(痔核・脱肛)が小さくなっていました。

 

脱出症状はあるけれど、気にならなくなったと喜んでおられます。

 

何も困ったことがなければイボ(痔核)を切除しなくてもOKグッ

 

このまま手術せずに一生持っていてもいいんです。

 

大きくなったら、その時は手術を考えればいいだけ。

 

坐剤を使ってちゃんと便を出していると痔核が大きくなりにくいので、一生手術せずに付き合える可能性も高いです。

 

結局、この患者さんは2回目の通院で治療が終了し、今は年に1回のオシリ検診に来られています。

 

 

書かれたアンケートは短い文章ですが、ポイントだらけなので解説します上差し

 

 

長い間、排便を我慢することが多かったのと、食生活に原因があったことを知りました。

 

出口の便秘(出残り便秘と鈍感便秘)は便意を我慢することによって生じます。

 

「便意がある」ということは出口に便が下りてきて体は排泄態勢に入っているということ。

 

そこで我慢すると排便反射という自律神経の反射が起こりにくくなっていきます。

 

肛門は便の通り道。

 

便を溜めておく場所ではありません。

 

いつも空っぽ。

 

そこに便は無いのです。

 

そんな通り道に便をずっと溜め続けると痔になります。

 

だから痔は肛門に便を溜め続けた人がなる病気とも言える。

 

痔は間違った排泄の結果なので、その間違いを正さなければ何度でも同じ間違いが起こる。

 

痔は繰り返される。何度でも。

 

だから痔の根本治療は痔の原因となった便通を治すこと。

 

そこをせずに手術だけ受けてもまた痔になります。

 

 

そして食生活も大事。

 

小麦と乳製品を2週間抜いてもらうのですが、この2週間で体調が良くなる人が多いです。

 

小麦に含まれるグルテンと乳製品に含まれるカゼインは腸の粘膜を荒らし腸内環境を悪化させます。

 

腸脳相関と言われているように、腸の状態が悪くなると脳にも影響する。

 

腸が健康であれば、精神面が安定し、一番重要なのは腸ということに気づきました。

 

うつ病やパニック障害を抱えている人に便通治療をすると改善することが多いことは日常診療で数多く経験しています。

 

 

出口に便が残っていると、日中何度も便意が来て便が出そうになるということもよくあります。

 

そうなると外出が不安になる。

 

便のせいで外出など生活に支障をきたし、精神的に追いつめられている人も大勢みてきました。

 

治療を受けてすぐに体調に変化がありました。

精神的に楽になりました。

 

いつも外出先でお腹が痛くなったらどうしようという不安がなくなりました。

 

 

出口の便を出し切るだけで、こんなにも生活が快適になるのかと言われる患者さんが多いです。

 

出口の便秘は腸の渋滞を引き起こし、結果として腸にも様々な弊害が出て来ます。

 

だから治療の第一歩は出口の排泄から。

 

ちゃんと出口を開放してあげると腸が落ち着いてくるということもよくある。

 

 

お腹が痛くなるのは出口に便が残っていて、それがまた出そうになるから。

 

出口の便が腹痛を引き起こすことがあるのです。

 

 

腹痛があると普通は腸が悪いと思いがち。

 

でも原因は出口にあったということも多いです。

 

 

便秘の8割はおしりで事件が起きている。

 

本のタイトルにあるように私が現場で診ている患者さんのほとんどが出口の便秘です。

 

 

お腹の症状がある人には出口にも意識を向けてほしいです。

 

 

 

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