消化器外科医が不足 労働環境の改善とインセンティブを | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

先日、消化器外科医の悲鳴について学会の動画をご紹介しました。

 

知らない方は是非観て頂きたい。

 

将来、救急車で搬送されても手術をしてくれる消化器外科医が居なくなったら本当に大変ですからあせる

 

 

この学会についての記事が医師サイトに掲載されていました。

 

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骨太方針に「外科医師の支援」が入るまで、消化器外科学会の取り組み
 

第80回日本消化器外科学会総会、調憲理事長講演

7月16日に兵庫県神戸市で開催された第80回日本消化器外科学会総会で、理事長の調憲氏(群馬大学肝胆膵外科学教授)が「消化器外科医の明るい未来を達成するために -この1年の歩み-」と題した理事長講演を行った。

 

2025年6月に閣議決定された「骨太の方針2025」で「減少傾向にある外科医師の支援等を進める」という一行が入ったことを報告。

 

「国の正式な書類の中に『外科医師の支援』という言葉が入ったのはおそらく史上初めて」とし、行政、メディア、市民向けに働きかけの成果が出たことへの感謝を述べた。

 同学会は2024年5月に「国民の皆様へ」として「地域における消化器外科の診療体制維持のために必要な待遇改善(インセンティブの導入など)について、ご理解と後押しをお願いします」との文書を学会のホームページに公表(『医師総数増も消化器外科医は20年で1割減 - 日本消化器外科学会ワーク・イン・ライフ委員会に聞く◆Vol.1』などを参照)。

 

同月には市民公開講座として「消化器外科医がいなくなる日?」を開催し、消化器外科を取り巻く環境の厳しさを市民に訴えた。

 2024年7月の前回総会では、4項目から成る「消化器外科の明るい未来を達成するためのロードマップ」と、その実現に向けた「アクション・プラン」を公表。

 

消化器外科医の減少を食い止めるため、高度ながん手術の集約化・重点化手術と救急の手術に対するインセンティブなどを求める方針を示していた(『「消化器外科の明るい未来を達成するためのロードマップ」学会公表』を参照)。

 12月に取りまとめられた厚生労働省の医師偏在対策パッケージでは「外科医師が比較的長時間の労働に従事している等の業務負担への配慮・支援等の観点での手厚い評価について必要な議論を行う」との方針が盛り込まれた(『医師偏在対策に「診療報酬の対応を検討」、対策パッケージ策定』を参照)。

 この間には学会として、厚労省検討会への出席、日本医師会会長や政治家との面談を重ね、多くのメディアで消化器外科医不足が取り上げられた。

 

調氏は「消化器外科医の必要性と激減の状況と未来に起こることを国民にご理解、支援をいただけるためにできることは全てやる。後悔はしたくない」という思いだったと振り返った。

 そして、2025年6月の「骨太の方針2025」に「外科医師への支援」が盛り込まれたことについて「国が取り組むと入ったのは勇気づけられること。多くの皆様の協力でこの一行が入った」と感謝を示した。


なぜ消化器外科医だけが減るのか?

 日本の医師総数は増え、外科系学会の会員数は横ばいで推移する一方で、消化器外科学会だけが減少傾向にある。

 

その理由として、調氏は同学会ワーク・イン・ライフ委員会のアンケート結果から

 

「キャリア形成が見えない(一人前になるまで時間がかかる)」

 

「労働時間に見合う対価がない」

 

との分析結果を報告。

 

対策として、

 

▽消化器外科専門医のカリキュラム改革(改革の結果、取得年次が改革前の平均卒後14.7年から7年に短縮)、

 

▽2025年秋から開始する「国内留学プロジェクト」、

 

▽若手の主体のセミナー

 

 

――などの取り組みを行っていると紹介した。



 最後に「世界に誇れる日本の消化器外科医を、次世代の消化器外科医が幸福を感じられる持続可能な形で引き継ぐために力を尽くし、もって消化器外科医が国民の福祉に貢献していく未来を描くことが私の使命である」と締めくくった。

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私が医者になった当時、消化器外科を含め外科は花形で男子にとっては憧れのカッコイイ職業でした。

 

ただ研修はとてもハードで体力・精神力ともに必要なので、女子が行く世界ではなかったですね。

 

なんせプライベートはありませんでしたからあせる

 

医者になってから午後10時までに家に帰ったことが一度もない

 

と言っていた外科医は50代でした。

 

 

子ども生まれたんだけど、起きてる時にまだ一度も会ったことがないんだよね。いつも帰ったら午前様だから。子どもは寝てるの。

 

と言っていた30代の消化器外科医もいましたね。

 

 

休日も仕事。

手術後の患者さんを病棟に見に行かないといけないから。

 

シフトで休みをもらっていても、患者さんが急変したら呼び出されて病院に行きます。

 

昔は手術後、夜遅くまで残って仕事しても、休日に患者さんを見に行っても、給料は出ませんでした。

 

もちろん残業代も。

 

医師の犠牲のもとに成り立っている医療です。

 

 

看護師のようにシフト制ではないので、何かあれば行くんです。

 

それが外科医という職業。

 

 

初期研修の間は時間が来たら帰されるそうですが、ヤル気のある研修医は残って緊急手術に入ったり、気になる患者さんが居ると休日に見に行っています。

 

うちの息子がそうでした。

 

消化器外科がとてもハードでプライベートがないから、若い研修医には不人気。

 

わざわざ消化器外科を選ぶ研修医は少ない。

 

そんな中、うちの息子は最初から消化器外科希望。

 

だから上の先生から大変かわいがってもらえました。

 

手術が好きで、色々な手技ができるようになることが嬉しくて、積極的に手術に関わって研修が終わり、今は消化器外科でハードな毎日を送っています。

 

給料は安いです。

 

こんなに働いてたったこれだけ?と思うくらいあせる

 

下手したら看護師の方が給与がいいくらい。

 

バイトも入れると年収1千万円稼ぐ看護師もいるそうですから、医師の給与は低いですねあせる

 

そこに始まった「医師の働き方改革」

 

これ、現場からは「働き方改悪と言われています。

 

病院での勤務時間の管理が複雑になったそうです。

時間外手当てが減り医師のQOLは下がったと。

要するにサービス残業になってしまっているそうです。

 

また学会のシステムも悪い。

 

一人前になるのに15年もかかる。

 

これじゃあ消化器外科を選ぶ研修医が減って当然。

 

 

消化器外科医のなり手が少ないから人手不足。

 

人手不足だから一人の医師にかかる負担が増大。

 

ハードな職業だからさらになり手が減る。

 

その悪循環に入ってしまっているように思います。(息子の話を聞いていて)

 

 

100歩譲って労働に見合った対価がもらえるのであればまだいいのですが、給料は変わらない・・・となるとモチベーションも下がりますよね。

 

医師と言えど、皆、自分の家庭があり、自分の人生がありますから。

 

 

労働環境の改善と給与アップの二つが急務かと思います。

 

 

そんな中、息子は消化器外科医として頑張っています。

 

患者さん想いの外科医です。

 

そしてメキメキと腕を上げていて頼もしいです。

 

息子が帰ってきたら頼りグセが付きそうです滝汗

 

 

まだまだ先になりそうですけどね。

 

でも10年なんてあっという間だからすぐかもしれませんが。

 

外科医へのインセンティブはあって当然だと思います。

 

 

 

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