溜まりに溜まっている患者さんアンケート。
今やっと2023年分に突入しています。
患者さんから週に1記事だけでもいいから書いてとお願いされているので頑張ってご紹介していきますね。
今日ご紹介する患者さんは50代女性。
出血で困り受診されました。
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この患者さんは10年前くらいから症状があり地元の肛門科の受診歴もありました。
だんだん脱出するようになり最近は排便以外でも出てくるように
普通にしてても出てきて気持ちが悪い。
しゃがんで踵で押して中に入れておられました。
ドバッと出血したから受診されたのですが、出血がきっかけで受診できて良かったと言われる患者さん、実は少なくないです
何かきっかけがないとハードルの高い肛門科を受診する勇気はありませんから
便通は毎日あります。
便秘どころか下痢がちになることがあり内科から過敏性腸症候群の薬を出されていました。
診察すると予想通り便があります。
今日はちゃんと出して来たのに・・・です。
典型的な出残り便秘ですね。
肛門鏡で診察すると立派な痔核(イボ痔)が3つありました。
診察でも脱出を確認。
脱肛でガイドライン上は手術適応ですが、うちの診療所では手術をせずに、まずは痔の原因となった出口の便秘「出残り便秘」を治してもらっています。
出口の便を出したら痔の症状が改善する、症状がなくなるということをたくさん経験しているからです。
この患者さんにやってもらったことは単純なこと。
・毎日排便後に坐剤を入れて残った便を出す
・ウォシュレットをやめる
・Sザルベを塗る
これだけ。
そして2週間後・・・
なんと、あれだけ排便以外でも飛び出してきていたイボ痔が出てこなくなったと
排便したら出てくるけど、指で押し込まなくても自然に中に戻ると
肛門鏡で中を診察すると・・・
痔核(イボ痔)が小さくなっています
診察で脱出しません
患者さんも大喜び
これなら手術要らないよね。
出血もしないし症状がないなら、このまま保存的に経過をみてOK
ということで2回目の通院で完治終了となりました。
今でも年に1回のオシリ検診に来られていますがお元気です。
この患者さんのように、肛門の中に溜まっている便を出し切って肛門を空っぽにするだけで痔核(イボ痔)が小さくなるということはよくあること。
だってそうでしょう
便という「重し」を肛門に乗せていたら血液が溜まってうっ血します。
当然イボ痔も腫れます。
だから手術の前にちゃんと便を出してみて。
それだけで良くなっちゃう人が大勢いるから。
それにね
手術して痔核(イボ痔)を取り除いても
また肛門に便を溜めて生きたら
痔になりますよ
痔は間違った排泄の結果だから、同じ間違いを繰り返せば同じ結果が生まれます。
痔は何度でも繰り返される。
だから痔の根本治療は手術ではなく痔の原因となった出口の便秘を治すこと。
手術の前に出口の便をちゃんと出してみて下さいね
患者さんのリクエストで復活させた
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