コロナワクチンの眼科的副作用の特徴 〜第78回日本臨床眼科学会より〜 | みのり先生の診察室

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診療所に届くメディカルトリビューンのレターの中に気になる記事があったのでシェア。

 

 

「コロナワクチンの眼科的副作用の特徴」という記事が目に留まりました。

 

私の患者さんで接種後に眼の異常を訴えている人が結構おられたので・・・。

 

なんと第78回日本臨床眼科学会(2024年11月14日〜17日)で発表されたというのです。

 

 

ネットで記事を探してみたらありました↓

 

 

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COVID-19ワクチンの眼科的副作用の特徴は?
 

国内ではVKHが多く、ぶどう膜炎は少ない
 

2025年1月10日 5:00

虹彩、毛様体、脈絡膜から成るぶどう膜に炎症が発生し、痛みやまぶしさ、かすみなどを引き起こすぶどう膜炎は、インフルエンザワクチンやB型肝炎ウイルスワクチンなど、ほぼ全てのワクチンの眼科的副作用として報告されている。

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対してもワクチンが開発され接種が行われているが、どのような眼科的副作用があるのだろうか。

 

九州大学眼科の八坂裕太氏は、国内施設を対象に調査を実施。

 

その結果、「海外と比べVogt-小柳-原田病(VKH)が多く、ぶどう膜炎は少ないという特徴があった」と第78回日本臨床眼科学会(2024年11月14〜17日)で発表した。

 

詳細はJpn J Ophthalmol(2023; 67: 14-21)に報告されている。

 

ワクチン接種から約7日後に発症する症例が多い


 八坂氏らは、COVID-19ワクチンが眼炎症を引き起こすかどうかを検討すべく、全国の医療機関にアンケートを実施。

 

全国16施設から46例が報告された。

 

2021年2~12月にワクチン接種後14日以内に眼炎症を発症した37例が解析対象となった。

 平均年齢は53.4歳(範囲26~86歳)、女性が22例だった。

 

ワクチンの種類はファイザー製2価mRNAワクチン(BNT162b2)が28例(75.6%)、モデルナ製2価mRNAワクチン(mRNA-1273)が8例(21.6%)、不明が1例だった。

 

ワクチン接種1、2回目とも、約7日経過後に発症する傾向が見られた。

 

再発よりも初発が多かった。

 疾患の内訳を見ると、VKHが約半数を占め、前部ぶどう膜炎が続いた。

 

ワクチンの種類ごとに見ても、全体と同じ傾向が認められた(図1)。



 

VKHと診断した症例はステロイド治療で視力回復


 八坂氏は自施設の症例を提示。

 

78歳の女性は、1回目のワクチン接種から約9日後に視力低下を自覚したが医療機関を受診せず、2回目を接種。

 

初回接種から57日目に同氏のもとを訪れた。

 

視力は両眼とも0.15と低下し、眼圧は右が16mmHg、左が13mmHg、軽度の前房炎症も認められた。

 眼底写真では両側の乳頭浮腫が著明に認められ、眼底三次元画像解析検査(OCT)では脈絡膜の皺襞と漿液性網膜剥離、脈絡膜肥厚も確認された(図2)。

 

図2. 78歳女性例の眼底写真とOCT所見



フルオレセイン蛍光眼底造影(FA)では乳頭からの造影剤漏出、インドシアニングリーン蛍光眼底造影(ICG)では一部に黒点が確認された(図3)。


 

図3. 78歳女性例のFAとICG所見


血液検査ではHLA-DR4(関節リウマチ、1型糖尿病、インスリン自己抗体症候群との関連が強い)が陽性、髄液検査で無菌性髄膜炎を認めた。

 

頭痛と難聴も発症したことから、総合的にVKHと診断。

 

治療はステロイドパルス1クールの後、ステロイド内服に切り替え漸減し、入院から22日目に視力回復(両眼とも1.0)で退院に至った。



眼科医はワクチン接種後の患者に注意を


 今回の結果と、海外からの既報を比較したところ、VKHの報告は海外に比べ多かった。

 

イタリアからの34例の報告では平均年齢49.8歳、発症日は初回接種から9.4日、前部ぶどう膜炎と網膜静脈塞栓症(RVO)が多かった(J Clin Med 2021; 10: 5960)。

 

海外19カ国70例の報告ではそれぞれ51歳、6日、前部ぶどう膜炎が半数以上を占めていた(J Ophthalmic Inflamm Infect 2022; 12: 4)。

 

26論文から89例が報告されたレビューでは、顔面神経麻痺が34%と最も多く、静脈洞血栓症や前部ぶどう膜炎など種々の症状が報告されている(Ophthalmol Ther 2022; 11: 81-100)。



 COVID-19ワクチンとこのような症状の因果関係についても検討されている。

 

日本から報告されたマッチドコホート研究では、ワクチン接種はぶどう膜炎発症のリスクを上昇させなかったが、2回目接種とRVO発症リスク上昇との関連が示された(Ophthalmology 2023; 130: 256-264)。

 

他方、韓国からの報告ではワクチン接種例ではCOVID-19を発症してもぶどう膜炎のリスクは上昇しなかったが、ワクチン未接種の感染例ではぶどう膜炎発症のリスク上昇との関連が認められた(Vaccines (Basel) 2024; 12: 631)。

 今回の国内調査の結果について、八坂氏は「後方視的な検討であり、ワクチン接種と眼炎症との因果関係を証明できるものではない。基礎疾患の影響や、ワクチン関連ではない眼科的症状との違いを考察する必要がある」と指摘。

 

その上で「近年の報告から、少なくともぶどう膜炎はCOVID-19ワクチン接種によりリスクが上昇しないというコンセンサスが得られつつある。一方、COVID-19ワクチンとVKHなど眼科的症状との関係性は証明されていないため、眼科医はワクチン接種後の患者を注意深く診療する必要がある」と締めくくった。

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予防接種健康被害救済制度でも認定されているフォークト・小柳・原田病。

 

ぶどう膜炎など眼の異常がワクチンと結びついていない人は多いでしょう。

 

私の患者さんの中にも、視力が急激に低下したとおっしゃっている方が複数名おられます。

 

またわざわざ眼科を受診されていない人も多いので、実際はもっと症例は多いと思われます。

 

患者も医師もワクチンとの関連を疑わなければ発見できませんし、薬害が過小評価されてしまいます。

 

また患者さんの中にはワクチンを接種してから眼の異常が発生したのに、眼科の先生がワクチンとの関連を全否定されて、とりあってくれなかったと言われている方もおられます。


 

「なんでもかんでもワクチンのせいにするな」

 

「こんな症状、ワクチンのせいではない」

 

「ワクチンと眼の異常とは無関係だ」

 

と心ない言葉を浴びされたという患者さんも・・・汗

 

 

学会でこのような発表があったことは非常に有意義ですね。

 

この記事がワクチンとの関連を全否定する眼科医の目に留まることを祈ります。

 

 

ワクチン接種後の眼の異常がある方は眼科を受診しましょう。

 

 

 

 

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