ビタミンCを摂りすぎると腎臓結石や尿管結石ができる・・・という誤情報が広まって、患者さんからも質問が相次いだことがありました。
今はこの誤情報がエビデンスでもって否定されたので、だいぶ下火になりましたが、高濃度ビタミンC点滴も叩かれました。
柳澤厚生先生が詳しく解説されていますので是非、こちらの記事をお読み下さい↓
要約しました↓
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ビタミンCの一部は代謝されてシュウ酸になり、尿中に排泄されます。
シュウ酸はカルシウムと結合してシュウ酸カルシウム結石、しいては腎臓結石を発症する可能性がある。
ところが尿中のカルシウムはビタミンCと結合し、シュウ酸と結合するカルシウムの量は非常に少ない。
すなわち、ビタミンC自身が尿管結石の元になるシュウ酸とカルシウムの結合を阻止している。
腎臓結石には、以下の4種類がよく知られている。
ビタミンCはシュウ酸結石を含むほとんど全ての結石の生成を予防する。
<リン酸カルシウム結石> よく見られる結石ですが、ビタミンCによって酸性化された尿中で容易に溶ける。
<シュウ酸カルシウム結石> よく見られる結石ですが、前述のようにビタミンCはシュウ酸とカルシウムの結合を抑制する。
<リン酸アンモニウムマグネシウム結石> それほど多くは見られず、感染症の後に現れることが多い。これは、ビタミンCによって酸性化された尿中で溶ける。
<尿酸結石> プリン体の代謝異常によって生じる。ビタミンCは尿酸の生成を減らして、尿酸結石を予防する。
カナダのマギル大学のホッファー教授の研究グループによると
100gのビタミンC点滴後6時間の尿を集めてシュウ酸を測定したところ、僅か80mgのシュウ酸しか検出しなかった。
高濃度ビタミンC点滴療法におけるシュウ酸の排泄は僅かであり、少なくとも腎機能が正常である限り、尿管結石はや腎結石は起きにくいと結論したのです。
マグネシウムは腎臓結石の形成を予防する上で重要な役割を担う。
カルシウムを溶けた状態に保つことにより結晶状に凝固するのを防ぐ。
十分なマグネシウムがあれば、カルシウムは溶けたままとなる。
マグネシウムは腎臓結石の極めて重要な治療法。
シュウ酸カルシウム結石は、マグネシウムが多く含まれている食品(ソバ、青野菜、豆類、ナッツ類)もしくはマグネシウムのサプリメントによって300~400 mg/日の十分な量のマグネシウムを摂れば、効果的に予防できる。
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いかがでしたか?
ビタミンCは結石を作りやすいどころか、逆に作り難くし、尿を酸性化することによって出来た結石を溶かす作用もあります。
むしろ結石を出来にくくするということがお分かり頂けたと思います。
しかもホッファー教授のグループの臨床試験で用いた高濃度ビタミンC点滴の量は100gですよ。
通常、点滴で使うビタミンCの量は12.5g〜25gです。
癌治療でもMAX70gが多いので100gなんて、まず現場で入れることがない高容量です。
それでも尿中に排泄されたシュウ酸は僅か80mgでした。
というわけでビタミンCを摂りすぎたからと言って尿管結石ができる心配はありません。
ご安心を。
またマグネシウムの大切さについてもお分かり頂けたと思います。
マグネシウムは口から摂取しても体内に吸収されにくいので、経皮吸収をオススメします。
湯船にエプソムソルトやにがり、塩化マグネシウムなどを入れて毎日浸かって下さい。
またマグネシウムクリームを塗るのもオススメです
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