溜まりに溜まっている患者さんアンケート。
2022年のものがあと数枚。
できるだけ週に1回は書いていきたいと思っています。
アンケートの記事は診療所の患者さんから大好評で、せめて週に1回でもいいので書いてほしいと大勢の患者さんからリクエストを頂いています。
今日ご紹介する患者さんは70代男性。
30年ぶりに来院されました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
この患者さんは30年以上前に当院で手術を受けられた方でした。
複雑痔瘻でした。
当時は大阪肛門病院という名称でした。
10年ほど前に名称変更しています。
明治創立の古い肛門科なので、近所の人や昔の患者さんは「肛門病院」といまだに呼んでおられます。
昔のカルテを確認すると複雑痔瘻で大変な手術のようでしたがキレイに治っていました。
肛門の変形はありません。
今回受診された症状は肛門部や肛門周辺の違和感でした。
診察すると洗い過ぎで皮膚が荒れて炎症を起こし固くなって肛門の伸縮性が悪くなっていました。
上皮性の肛門狭窄です。
ウォシュレットで長年洗いまくっていると肛門が硬く狭くなっていくので要注意。
突っ張って伸びない皮膚になり、開きにくい伸縮性のない肛門になってしまいます。
この患者さんも長年の洗い過ぎで肛門が硬く狭くなっていました
そして予想通り診察すると便があります。
今日は排便したのに・・・です。
典型的な出残り便秘ですね。
そして毎日飲酒されているせいか軟便・下痢便・頻便です。
これじゃあ肛門が狭くなってしまう
肛門には痔も何もなく、患者さんが「しこり」と表現していたものは、洗い過ぎで皮膚が乾燥し硬くなっているだけでした。
実はこういうケース、すごく多い
患者さんが「痔」と表現しているものが痔ではないということ、結構あるんです。
この患者さんにやってもらったことはシンプル。
・軟便・下痢便・頻便なのでアルコールをやめる
・毎日坐剤を入れて残便を出し切る
・洗うのをやめる
・保湿のために肛門や肛門周囲の皮膚にSザルベを塗る
ただそれだけのこと。
これだけのことで症状はすべて消失。
2回目の通院で治療が終了しました。
「しこり」「腫れ」「でっぱり」と患者さんが表現しているものが痔ではなく「ただの洗い過ぎ」ということはたくさん経験しています。
洗い過ぎると「まるで痔のような症状」を引き起こすことがあるということを知っておいて下さいね。
患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ
便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術
2020年12月25日に出版し、おかげさまで9刷目となり累計発行部数が3万部を超えるベストセラーになりました
オシリを洗っている全ての人に届けたい。
お読み頂けると幸いです。
そして2冊目も出版しました↓
手に取って頂けると幸いです
公式LINEでも情報発信中
敏感肌の私でも
かぶれずに使えて
なおかつ
美容効果を実感できる
自分のために作った
オリジナルコスメはコチラ↓
ドクターズコスメならではの技術がぎっしり詰まってます