ワクチン接種後死亡の剖検によりワクチンとの因果関係や死亡に至る作用機序がだんだん明らかになってきています。
今日はワクチン接種後、大動脈解離で亡くなった90歳代の男性の剖検例の論文を鹿先生が解説されているので、是非ご覧下さい↓
診療所の患者さんの中に数名、耳が不自由な方がおられるので、分かりやすいように文字起こししました。
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ワクチン後症候群の論文報告
今回は自宅で亡くなり司法解剖された症例。
タイトルは「ファイザーワクチン後の心嚢炎および大動脈炎による大動脈解離の剖検例」。
病理解剖でハッキリしたということですね。
投稿されたのは兵庫県観察医務室の先生達と神戸大学の先生達。
「法医学」という雑誌に投稿された。
掲載日時は2022年9月29日。
症例は90歳代男性。
ファイザーワクチン3回目接種後。
接種7日目頃から全身倦怠感・呼吸困難・浮腫で10日目に近医受診。
その時にCRP47.9と異常高値。
炎症は疑われずに、それよりもBNP3706ということで心不全の時に上がる数値が高く、心不全の治療として利尿薬を投与されて、ご自宅で様子を見て下さいということで帰宅。
3日分の処方で3日後に再受診。
そしたら症状がだいぶ良くなったと。
BNPも下がったということで良かったですねと、じゃあもうちょっと治療しましょうということで、その時に薬をもらったんだと思います。
帰されています。
近医初診の4日後に自宅の台所で亡くなっているのを発見された。
再受診された翌日に自宅で亡くなったということで司法解剖。
突然死。
心不全が悪くなったわけではない。
心タンポナーゼ。
大動脈弁のところから内膜が横に長く裂けていた。
そのせいで心タンポナーゼが起こった。
心タンポナーゼによる突然死はワクチン後によく起こっている。
この患者さんは通常と違う点は、心臓の表面に毛羽立ったようなフィブリンがあった。
あらかじめ心嚢炎があったということ。
心外膜を調べるとぶ厚くなっている。
線維芽細胞に置き換わっている。
炎症性細胞浸潤が外膜にあって大部分がマクロファージ。
激しい免疫異常。
大動脈にも炎症があり、中膜にも炎症がありコラーゲンに置き換わっている。
中膜はもともとは筋繊維と弾性線維のはずだけれど、炎症性細胞浸潤があるところで弾性線維が裂けてしまっている。
炎症性細胞浸潤はマクロファージ。
心臓と全く同じ。
死因の推定は
大動脈壁の脆弱性は心嚢炎によって起こされた。
そして結果的に心タンポナーゼになってしまった。
大動脈が裂けた原因としては中膜の全層の炎症。
接種してから2週間経っている。
2週間あればこういう外膜の線維性肥厚が起きる。
こういう患者さんは多いと思う。
法医学の先生達が言っていますが、7日間あれば線維性肥厚はあり得る。
藤田医科大学の報告。
中日ドラゴンズの木下投手の剖検。
心筋に繊維化が起きたり、乳頭筋に繊維化が起きているのは心筋炎の前からあったんじゃないかと。
僧帽弁逸脱症候群の症状として、この繊維化が報告されてるから前からあったんじゃないかと。
あくまでも心筋炎による死亡ではなくて、逆流が、繊維化があって、乳頭筋の不全があって、伸びきって弁にも変性があって、逆流があらかじめあったって言ってるんですけど、心筋炎で発症後4週間経過されてますので。
僧帽弁の逆流があらかじめあったということですが、4週間あるので十分に心筋炎がガッツリあって、その治癒過程で繊維化したと、十分な期間なんですよ、4週間。
あらかじめこういうのがあった、あくまでも僧帽弁逸脱が原因だと結論づけているこの先生達はあまりにも適当な考え方なのではないかと思います。
こういう事が起きます。
炎症でね。
発症で発症後2週間くらいで起きると観察医務室の神戸大の先生もおっしゃっている。
いずれにせよ木下投手もお気の毒なんですけど、この90歳代の男性も人生の最後をね、台所で料理しながらね、いろんなことを思い出しながらね、楽しんでたときに突然ドカーンと大動脈解離で心タンポナーゼ。
たまったもんじゃないですよ。
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私の患者さんのご家族が接種後2週間後くらいに大動脈解離で突然死されました。
ワクチンとの因果関係なし・・・というこで報告もされなかったそうです。
こういう症例、実はめちゃくちゃ多いのではないでしょうか。
木下投手も元々、僧帽弁逸脱症候群があって、そのせいで亡くなったと結論づけていますが、倒れてから4週間後に亡くなっているので、鹿先生が言われるように、炎症のせいで僧帽弁逸脱が起こったと考えられるかもしれません。
ワクチン接種後に亡くなった場合は必ず剖検をしてください。
そうしないと因果関係は証明されず泣き寝入りとなります。
コチラの記事も参考にして下さいね。
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