溜まりに溜まっている患者さんのアンケートをご紹介。
やっと追いついてきましたよ
今年の1月に受診された患者さんのアンケートです。
患者さんは30代女性。
裂肛の痛みに苦しみ困り果てて受診されました。
この患者さんは難病であるクローン病で20年間治療をしてこられていました。
手術の既往もあります。
クローン病は肛門病変を併発することが多く、一般的な痔瘻や裂肛と違いクローン病によって引き起こされているため、肛門の治療ではなく腸の治療を優先します。
腸の状態が改善すると肛門病変が落ち着くことが多く、腸と肛門が連動するため、根治手術をせずに保存的治療をするのが一般的です。
痔瘻の場合はシートン法で膿を逃がすような処置をすることも多いです。
そしてクローン病の患者さんの肛門は狭いことが多く、裂肛は難治性となり異様に痛がることが多い。
この患者さんもそうでした。
私の指がキツイくらい肛門が狭かった
男性医師に比べると私の指は細いので、診察で痛がられることはあまりありません。
炎症で肛門が硬く狭くなっているのが分かります。
指診で痛いということは肛門鏡は激痛なはず・・・
だから「痛かったら我慢せずに声をだしていいよ」と声かけをして診察をしました。
大きな裂肛、そして化膿して腫れている。
クローン病にありがちな肛門病変ですが、裂肛の傷が大きくて本当に痛そうでした
でも狭窄を解除しなければ痛みはどんどんひどくなるし、診察すると肛門の中が便まみれだったので坐薬を入れて出してもらいました。
クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患があると、坐薬が刺激になって下痢症状がひどくなる場合があるので、反応を確かめてから使用するかどうか決めます。
幸い、この患者さんはお腹がしぶったり気分が悪くなったりすることがなかったので使ってもらうことに。
刺激が強い場合は坐薬を半分に切って使ってもらいました。
そしてIBD(炎症性腸疾患)に効果があると言われているFK23も処方。
肛門が狭いので肛門マッサージもしてもらうことにしました。
2週間後・・・。
なんと、肛門が拡がっていました。
痛いのに頑張られたんですね
そして痛みも劇的に軽減。
化膿して腫れていたところもしぼんでいます。
裂肛はまだ少し残っていましたが上皮化してきています。
あとはクローン病の治療に専念してもらうだけ。
腸の状態が良くなれば肛門病変も改善するので、これ以上肛門が悪くならないように日頃のケアをしていくだけです。
クローン病の患者さんでも、便を出し切って肛門の中をカラッポにしてあげると痛みが軽減します。
そりゃあそうでしょう。
傷に便が付いてたら痛いですから
そもそも肛門は便の通り道。
便が通過していく所であって、便を溜めておく場所ではありません。
いつもカラッポ。
そこに便はないんです。
通り道にウンコ落ちてたらダメなんです。
だからいつも通り道である肛門はキレイにしてウンコ一つ落ちてない状態にしておきましょう。
そうすればクローン病の肛門病変もかなり改善します。
診療所の患者さんでクローン病や潰瘍性大腸炎の人もおられるのですが、皆さん、坐薬を使って排便コントロールをされてオシリの悩みが解消しています。
ただ残念なことにコロナワクチンを接種してからクローン病や潰瘍性大腸炎が悪化している人が多いです
病勢が落ち着いて無症状だったのに再燃したり、中には急激に悪化して入院された方も・・・。
難治性の口内炎
口腔内の痛み
味覚障害
血便
などのワクチン後遺症の症状にもイベルメクチンが奏功しています。
IBDの患者さんでもイベルメクチンは投薬可能なので困ったら相談して下さいね。
結局、この患者さんは肛門の症状が落ち着いたので2回目の通院で終了し、年に1回のオシリ健診となりました。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
年に1回のオシリ健診に
来られる患者さんたちは
ラブに会えるのを楽しみに
されている方が多いです
土曜日は不在ですので
土曜以外にお越し下さいね
コロナ後遺症、ワクチン後遺症、イベルメクチンに関するお問い合わせはコチラへお願いします↓
お問い合わせの際は「ブログを見た」とお伝え下さい。
クリックお願いします
患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ
便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術
2020年12月25日に出版し、おかげさまで9刷目となり累計発行部数が3万部を超えるベストセラーになりました
オシリを洗っている全ての人に届けたい。
お読み頂けると幸いです。
公式LINEでも情報発信中