8ヶ月も出血する日が続き、あらゆる便秘薬を試し、幾度も近所の肛門科を受診しても治りませんでした | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

溜まりに溜まっている患者さんのアンケートをご紹介。

 

だいぶ前のアンケートになりますがご紹介したいと思います。

 

今日ご紹介する患者さんは50代女性。

 

肛門科に通っているのに繰り返す切れ痔(裂肛)に悩み遠方から受診されました。

 

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<初めて受診された時の感想>

 

頑固な便秘で、繰り返す切れ痔に悩んでいました。

 

毎日8ヶ月も出血する日が続き、あらゆる便秘薬を試し、幾度も近所の肛門科を受診しても治りませんでした。

 

きちんと言われたように薬を飲んで、注入薬を入れても治る気配が見えず、このやり方ではだめなのでは・・・?と思い悩んでいました。

 

毎日トイレで血を見るたびに気分は落ち込み、切れ痔について検察していて、みのり先生のブログにたどり着きました。

 

「出残り便秘」の記事を読み、これだ!!と思い、東京に住んでいるので数ヶ月悩みましたが診ていただくことにしました。

 

まず、今までの病院ではなかったような、きちんと向き合ってくださるみのり先生の対応に感動しました。

 

触診も「こんなに診てもらったことはない!」と思うくらいキッチリすみずみまで診て下さり、とても信頼できる先生だと思いました。

 

そして治療方法が衝撃的で驚きましたが、これしかない!と納得し、先生を信じてがんばろうと決めました。

 

 

<治療経過>

 

ですが、なかなかうまくいかず・・・。

 

帰宅後の1週間目で挫折しそうに・・・。

 

まず、坐薬を入れるのに大変苦労しました。

 

受診の際に教えていただいたのですが、どうしても奥深くまで入れることができず・・・。

 

病院に電話をしてしまいました・・・。

 

翌日、先生からの伝言を看護師さんからとても丁寧に伺い、トイレで四苦八苦しましたが、できました。

 

そしてそのあとも苦労が・・・。

 

坐薬のタイミングが合わなかったのか、朝、坐薬を入れたら何度も便意をもよおし、その日は仕事を休むことに・・・。

 

それが2日続きました・・・。

 

でも、あきらめない!と決めていたので、その後、何度かいろいろな時間に試してタイミングをみたり、直腸が空になる感じを覚えたり・・・。

 

結局、この治療法を自分になじませるまでに10日くらいかかりましたが、コントロールできるようになりました。

 

そしてその10日後、気付くとティッシュに血が付いていない!

 

それでもまだ便が通る時に肛門に痛みはあります。

 

そして1か月後、血を見ることもない!

 

痛みもありません!

 

8か月も毎日欠かさず続いていた出血・・・もう治りそうもない・・・と思っていたので本当にうれしいです。

 

みのり先生、すばらしいです。

 

 

<治療が終わって>

 

世の中にはすごい人がいるんだなぁ・・・と思いました。

 

毎朝、血を見てはウンザリし、1日中そのことが頭から離れず、毎日どんよりとしていた日々から解放されたこと、本当にありがたく、感謝しています。

 

切れ痔は良くなりました。

 

これから徐々に便秘も治していこうと思っています。

 

 

もし、治療の最初の方で挫折しそうな方がいたら、先生を信じて続けて下さい、とアドバイスしたいです(偉そうにすみません)

 

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この患者さんのように通院しているのに治らない切れ痔、繰り返す切れ痔の背景には、必ずと言っていいほど出残り便秘があります。

 

この患者さんもそうでした。

 

残った便が固まるから出始めが硬い。

 

出始めの硬い便で肛門が切れる。

 

切れた傷に残った便が付く。

 

便まみれの傷では治らない。

 

傷が炎症を起こし腫れる。

 

外側に向かって腫れれば見張りイボなり、肛門の内側に向かって腫れれば肛門ポリープとなる。

 

 

残った便を出さない限り切れ痔は治らない。

 

酸化マグネシウムやマグミットなどの薬を飲んでも同じこと。

 

それらの薬は、これから作られる便には効くけれど、出し残した便には効かない。

 

だから出始めの便は硬いけれど、その後から出てくる便は下剤の効いた軟便となる。

 

軟便の方が傷に入り込みやすいから切れ痔はさらに悪化する。

 

 

そうやって多くの人が治らない切れ痔サイクルに入ってしまう。

 

便まみれの肛門に注入軟膏を入れても効かない。

 

だから 

 

きちんと言われたように薬を飲んで、注入薬を入れても治る気配が見えず、

 

となる。

 

治療方法が衝撃的で驚きました

 

と書いておられますが、治療は至ってシンプル。

 

ただただ毎日スッキリ便を出し切ってもらうだけ。

 

ただそれだけなんです。

 

出すために坐薬を使っています。

 

 

その坐薬も傷があると入れるのも痛い、排便するのも痛い、出血することだってある。

 

だけどそれを頑張って乗り越えた先には治癒が待っています。

 

 

この患者さんのように最初はうまく坐薬が入れられない人もおられます。

 

何か分からないこと、困ったことがあれば遠慮なく電話して下さい。

 

私が直接電話に出られないので、相談内容をコールセンターのスタッフに伝えて下さい。

 

診療が終わって夜になるかもしれませんが、皆さんからのお問い合わせには必ず目を通してお答えしています。

 

回答が翌日や翌々日になることも多いですが、1人で悩まず気軽にかけてくださいねウインク

 

 

つぎの診察を2週間後としているのは、坐薬に慣れて排便のコントロールができるようになるのに、それくらいの期間がかかるからです。

 

1週目は多くの患者さんが悪戦苦闘されてますあせる

 

だけど2週目に入ると少しずつ上手に入れられるようになってきて、坐薬を入れた後の反応にも慣れてきます。

 

だからあきらめずに続けて下さい。

 

 

この患者さんも2回目の通院で完治し、治療が終了となりました。

 

でも切れ痔は治りましたが、出残り便秘は治っていません。

 

だから坐薬は患者さんの生活の中で続けて頂く必要があります。

 

便秘が治ったら必要なくなりますので、それまで根気よく頑張りましょう。

 

 

1か月後、血を見ることもない!

 

痛みもありません!

 

8か月も毎日欠かさず続いていた出血・・・もう治りそうもない・・・と思っていたので本当にうれしいです。

 

みのり先生、すばらしいです。

 

 

 

いえいえ。違いますよ。

 

素晴らしいのは最後まで頑張った患者さんです。

 

決して私ではありません。

 

私は治し方を教えただけ。

 

治したのは患者さん。


だからエライのは患者さんなんですよ。

 

 

世の中にはすごい人がいるんだなぁ・・・と思いました。

 

 

 

その言葉をそのまま患者さんに返します(笑)

 

世の中には、こんなに頑張る患者さんがいるんだなぁ、すごいなぁと私はいつもいつも感謝していますよ。

 

患者さんの頑張りがなければ治療は成立しないので、頑張ってくださる患者さんに感謝です。

 

 

もし、治療の最初の方で挫折しそうな方がいたら、先生を信じて続けて下さい、とアドバイスしたいです(偉そうにすみません)

 

結局は患者さんが私を信じてくれないと、どんな治療も成立しないわけで、究極、信じられるかどうかにかかっているのだと思います。

 

だから私のことを信じられない人の治療はできない。

 

どんな医療もそうかもしれませんね。

 

信頼関係なくして治療はありえないし、それがなければ良好な結果は得られないでしょう。

 

 

だから私のことを信頼できる人だけ受診してほしいと思います。

 

なんや、この変わった医者は真顔

 

とか

 

胡散臭いなぁえー

 

と思う人はどうぞ信頼できる先生を探して受診して下さいね。

 

 

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便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術

 

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