もっと早く勇気を出して受診すれば良かったと思います | みのり先生の診察室

みのり先生の診察室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

溜まりに溜まっている患者さんのアンケートをご紹介。

 

だいぶ前のアンケートになりますがご紹介したいと思います。

 

今日ご紹介する患者さんは30代女性。

 

治らない切れ痔に悩み受診されました。

 

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<初めて受診された時の感想>

 

数年前からたびたび肛門が切れて、血が出て腫れる、その後、市販薬で様子をみるということが続き、このままでは、どんどん悪化していくのではないかと不安な日々を過ごしていた時に、ブログを見つけ、読ませて頂きました。

 

自分に当てはまる事もあったので、勇気を出して、診察の予約をしました。

 

とても緊張しましたが、みのり先生が明るく、的確に説明して下さり、受診して本当に良かったです。

 

”出残り便秘”ということで毎日、座薬を使うように指導をうけ、最初は、本当に慣れませんでしたが、だんだんコツをつかめて、便通をコントロール出来るようになってきました。

 

今まで、ずっと肛門に負担をかけていたんだと反省しました。

 

これからはお尻を大切にしていきたいと思います。

 

ありがとうございました。

 

 

<治療経過>

 

座薬を病院で初めて入れた時は、ビックリで帰宅中もすごく不快感がありました。

 

翌日、自分で入れた時は、違和感を感じました。

 

後になって考えてみると、うまく奥に入れることが出来なかったように思います。

 

数日経ってみると、座薬にも慣れてきて、感覚がつかめてきました。

 

やはり、坐薬を入れると便が出るので、中に残っていたんだなぁーと感じました。

 

数回、坐薬を入れても便が出ないことがあったので、それが増えて行くように頑張りたいと思います。

 

 

<治療が終わって>

 

もっと早く勇気を出して受診すれば良かったと思います。

 

数年間も悩んでいたことがはっきりと原因がわかったのでスッキリしました。

 

お尻がスッキリして快適に過ごせるように続けて行きたいと思います。

 

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この患者さんのようにオシリに何か異変が起こっても、肛門科を受診せず、数年たって悪化させてから受診する人が後を絶ちません。

 

ひどくなって切羽詰まらないと受診とならないのです。

 

やはり肛門科受診のハードルが高いようですね汗

 

もっと気軽に、便秘だけで受診できるようになったらいいのになぁ。

 

この患者さんも当院に来られる前にクリニックを受診されていました。

 

そこで漢方薬を出されたり、酸化マグネシウムやマグミットなどの軟便剤を出されているケースが多いのですが、それらの薬は出口の肛門には効きません。

 

問題は出口で起こっているのに、腸に効くモノを飲んでも痔は治らない。

 

それどころか、軟便・下痢便・頻便となり、かえって切れ痔(裂肛)を悪化させているケースも多いです。

 

 

この患者さんももれなく便が残っていました。

 

毎日便が出ていても、スッキリ出ずに中に残っていたら便秘です。

 

私たちはその状態を「出残り便秘」と呼んでいます。

 

この出残り便秘が痔を生み出す。

 

そう考えています。

 

なぜなら痔や肛門のトラブルを抱えて受診される患者さん全員に出口の便秘があるからです。

 

そして出口の便秘を直すと痔が改善するということを、患者さんのオシリを通してたくさん経験してきました。

 

だから最近では手術をせずに排便の管理を行う治療にシフトしています。

 

そのおかげで手術は激減。

 

当然、収入も激減しましたが、患者さんの笑顔は増えました。

 

 

それでいいと思っています。

 

自分の利益を犠牲にしてでも人の役に立つことをする

 

それをモットーにしているため、私たちの医療のカタチは他の肛門科とは随分違う。

 

手術や注射療法ありきではない。

 

 

また手術をして痔を根治せしめても、また間違った排便をしていると痔になる。

 

何度でも痔を繰り返す。

 

 

そんな患者さんも大勢診ているので、私たちは手術が根本治療とは思っていない。

 

手術も薬と同じ、対症療法にすぎない。

 

痔という「結果」に対して何かしてみても、痔を生み出した「原因」にアプローチしてないから。

 

 

だから痔の根本治療は痔の原因となった便通を治すこと。

 

これに尽きると思っています。

 

 

この患者さんは2回目の通院で完治終了し、その後は今でも年に1回のオシリ健診に来られています。

 

排便管理が行き届いている患者さんは痔が悪化しません。

 

痔になりません。

 

 

だから

 

本当は

痔になる前に来てほしい

 

教えてあげたい

正しい排泄

 

 

そうすれば世の中から痔という病気は無くなるでしょう。

 

歯科で虫歯が無くなったように。

 

 

私たち医師は病気を減らすのが仕事なのに、治らない病気でずっと通院させているのが医療だと勘違いしてしまっているように感じます。

 

病気を治すことも尊い仕事だけど、病気にならないよう患者さんを導くことも重要な仕事だと思います。

 

 

痔ゼロ社会を目指して、肛門予防医療に取り組み、それを広めていこうと思います。

 

 

診療所のセラピードッグ「ラブ」あしあと

犬のご挨拶は肛門の穴やおちんちんを

クンクンするんです照れ

匂わせてあげているラブしっぽフリフリ

キライな相手だと

クンクンすると怒ることもありますあせる

人間でやると大変なことになりますね滝汗

決して犬の真似をしないでくださいわんわん

 

 

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