群馬県から日帰り手術を受けられた患者さんの手術記録の続きです。
今日は術後8日目、9日目。
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＜8日目＞
1週前の診察です。
においだけが漏れないか、新幹線の道中、心配していました。
痛みはありますが、私はくくられた痛みはそこまで嫌じゃないみたいです。
変態的なのかもしれません。
においも人に迷惑かけたくないだけで別に嫌ではありませんでした。
診察も出残り便なし、経過よしとのことでした。
ホテルでいちばん気にしたことは、セパ軟こう脱脂綿の捨て方です。
ナイロン袋を2重にして、ナプキンとともに捨てました。
後で処理する方が嫌な思いをしないように気を付けました。
この頃は痔核もかなり朽ちてきて、拭き取りも上手にしにくいです。
肛門のまわりにうんこがついているのかと勘違いしてしまうような不思議さです。
分泌液もあるので、ケアは床が拭き取りOKなところでした方が安心です。
ナプキンもすぐにあてられるように準備しておくと安心です。
結局は自分がどれだけ安心できるか、安心できる環境を創造できるかが肝だと思いました。
ケアは怖いときもあります。
未知のことだらけで不安です。
痛みも０ってことありません。
だから、やらなきゃ！！と焦ってもうまくいかない。
坐薬を入れる時も、ほっとしてから入れる。
強力ポステリザン軟こうも、うまく全部注入できないこともある。
自分がやっていることが合ってるのか分からなくなることもある。
いろんなときがあって、不安になる。
ただ排便だけはすっきりしよう！！
安心してからケアしよう！！
を心がけました。
全ての元凶は出残り便なので、これだけは毎日ほっとした状態で出し切ろうと決めました。
後はうまくいかないこともあるけど、ゆるそうと思いました。
＜9日目＞
新幹線の帰り道。
心なしかにおいも漏れていない。
朝の排便ケアが今いちうまくいかなかったので、夜再チャレンジかなと思っていました。
痔核のぶらさがりがとうも変な感覚で坐薬がうまく入らなかった。
夜、洗濯物を干していると、何やらガスと共に不思議な感覚が･･･。
うんこかと思ったら、ぶらさがり痔核がさらにぶら下がる。
排便もありました。
どんなにふんばっても、痔核は落ちません。
でも、ここはもう一度坐薬だと、勇気を振り絞って入れてみました。
すっきり！！
でもぶら下がりがすごい･･･。
いつまでくっついているのか･･･。
セパ軟膏でおおって眠る。
たしかに新幹線の中でプツン的な感覚があったが、糸が切れはじめたんだなぁと思い返す。
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術後の通院は週に1回です。
それがだいたい2ヶ月前後くらい続きます。
傷の治りが早い人だと1ヶ月くらいで終了してしまうことも稀にありますが、ほとんどの人は2ヶ月くらい通って来られています。
傷の治りが遅い人だと3ヶ月かかることも稀にあります。
ここは個人差。
治りが遅いからと言って経過が悪いわけではありません。
手術をして1週間くらい経つと結紮した痔核が壊死してくるので、その腐敗臭が気になってきます。
また壊死が進むとともに結紮されて肛門の縁に付いていた痔核が、ブラーンと脱落しかかるので、拭き取りにくいし、坐薬も入れにくいかもしれません。
この何とも気持ち悪い時期は1週間くらいなので我慢して下さい
セパ軟膏をベットリと肛門につけて脱落しかかった痔核がブランブランしないようにすると過ごしやすいです。
どんなにふんばっても、痔核は落ちません。
その通り！
どんなにふんばっても脱落しかかった痔核は落ちません。
落とそうと思ってふんばらないで下さいね。
そんなことするとオシリが腫れてしまいますから
そしてブランブランして脱落しかかった痔核を、引っ張ったり無理矢理落とそうとしないで下さいね。
そんなことすると大出血することがありますから
糸でくくった痔核は大きさにもよりますが、だいたい2週間くらいで脱落します。
それまでの辛抱。
落ちたらスッキリして快適になります
この頃になると痛みも随分和らいできて、痛み止めを飲む回数も減ってきます。
患者さんによったら飲んでいないという人も。
この時期はニオイ対策と不快感に我慢と言ったところでしょうかね。
続きは明日
診療所のセラピードッグ「ラブ」
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