今日は溜まりに溜まっている患者さんのアンケートをご紹介♪
昨年受診された患者さんのアンケートです。
やっと最近の患者さんのものに追いついてきました
今日ご紹介する患者さんは東京から来れた患者さん。
通院しているのに治らない切れ痔に悩んで受診されました。
わざわざお手紙とともに送って下さいました
通院して治療しているのに治らない切れ痔に悩んでいる患者さんには必ずと言っていいほど出残り便秘があります。
出残り便秘についてはコチラ↓
出残り便秘・鈍感便秘 〜その残便感は便秘かもしれない〜
この患者さんも地元の肛門科で標準治療を受けておられましたが、酸化マグネシウムは出口の便には効きません。
これから作られる便には効きますが、既に出来上がって出口まで下りてきている便や、出し残した出残り便には効かないのです。
だからちゃんと薬を飲んでいるのに出始めの便が硬く切れ痔を繰り返していたのです。
この残便を出さなければ切れ痔は治らない。
だから治療の第一歩は正しい排泄から。
注入軟膏よりも大切。
出残り便を出すために坐薬を使ってもらうのですが、最初はなかなか慣れず、うまく入れられないことも多いです。
だけどだんだん慣れてきます。
上手に入れられるようになって、坐薬を入れた後の腸や肛門の反応にも慣れる。
坐薬を入れて切れ痔が治ったと思っていたのにまた切れてしまった
ということもよくあるケース。
切れ痔を繰り返した肛門は炎症で硬くなり、つっぱって伸びにくくなっているから、またパツンと裂けてしまうことはよくあること。
だから落ち込まなくても大丈夫。
黙々と、淡々と、坐薬を使って便を出し切って、Sザルベで肛門マッサージを続けていると、硬かった肛門がやわらかくなってきて、ちょっとくらい硬い便が出ても裂けなくなる。
この患者さんは1ヶ所だけ治りかけの切れ痔がありましたが完治終了としました。
遠方ということもありますが、これはもう一度診察して確認しなくても「日にち薬」で治るので、治らなくて調子が悪い場合だけ、もう1回だけ来て頂いています。
もちろん治ったかどうか確認したい方は遠慮なく受診して下さい
坐薬がクセになるかどうか心配される患者さんもおられますが、坐薬は炭酸ガスを固めただけの発泡剤なので薬ではありません。
だからクセになることはないのです。
そもそもクセになっているのは便を出し残すこと。
その「残しグセ」が治れば坐薬は必要なくなります。
いつ残しグセが治るのかは便を残して生きてきた年数によります。
こちらの記事も参考に読んでみて下さい↓
出残り便秘の治療は一生続くのか?
また便通を良くする食生活としてグルテンフリー・カゼインフリーをオススメしています。
小麦と乳製品抜きですね。
たった2週間ですが完全に抜くと便通の変化や体調の変化を感じられる患者さんが多いです。
是非とも続けて頂きたいです。
また1年に1回のオシリ健診でお会いできるのを楽しみにしてますね
診療所のセラピードッグ「ラブ」
左手前がラブです
初めてのドッグカフェで
新しいお友だちとラン
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患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ
便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術
2020年12月25日に本を出しました
是非、本屋さんで買ってください