食べられる歯磨き粉に入っている幹細胞培養上清について

診療所の問い合わせフォームには患者さん以外の人から様々なメールが届きます。

今回、私のブログを読まれた一般の方から「食べられる歯磨き粉」に入っている幹細胞培養上清について質問を頂きましたのでご紹介したいと思います。

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いつもみのり先生のブログを興味深く拝見しております。

"食べられる歯磨き粉"について教えていただきたく、ご連絡をさせていただきました。

ヒトの幹細胞培養上清液が入っており、炎症を抑えるなどの効果もあるようですが、プリオンなどの感染リスクはありませんか？

またヒト幹細胞の"ヒト"は日本人ですか？

どうぞ宜しくお願い申し上げます。

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この歯磨き粉を作った友人医師に連絡をして全て確かめました。

以下のような返事が返ってきました。

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歯磨き粉に使用されている幹細胞上清液は貴重な国産品です！

市場に出回っている殆どの製剤が中国や台湾製ですが、本製品は国産品になります。(その分お高いです・・・）

プリオンタンパク自体は細胞膜に存在する正常なタンパク質ですので、異常プリオンに感染した場合というご質問かと思います。

ます、異常プリオンの発現は遺伝子変異で突発的に起こるものや家族性に起こるものが大半ですので、仮に異常プリオンが自分の中で見つかっても歯磨き粉から感染したとは言い切れません💦

狂牛病に見られる獲得性の異常プリオンの感染はその名の通り、感染した牛か人を食べない限りは起こりません。

歯磨き粉には製造過程で牛は使用しておりません。

次に、プリオンタンパクは神経系統に集積しているタンパクです。

つまり、神経細胞の細胞膜上に存在しています

(狂牛病の発端も病死した牛の脊髄を飼料に混ぜた事ですものね！）

歯磨き粉の幹細胞は脂肪細胞由来です。

簡単に申し上げるなら、牛肉を食べる方がリスクが高いと言えます😊

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私も色々と調べたりしたので非常に勉強になりました。

このような質問は私たちにとっても有難いですね。

勉強をする機会にもなりますし、商品の価値を改めて知ることになりましたから。

日本で流通している幹細胞培養上清が中国製や台湾製であることは私も知りませんでした。

当然日本人のものだと思ってましたから･･･。

そりゃあ国産となると値段は高くなるでしょう。

納得しました。

そしてこの内容をメールでお伝えしたら、こんな嬉しい返信が返ってきました。

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佐々木みのり先生

お忙しいところ、わざわざ大変ご丁寧にありがとうございました。

直接先生からお返事を頂戴しまして、感謝感激！でございます。

内容もお言葉もみのり先生の優しさや温かさ...、お人柄がひしひしと伝わってまいりました。

先生のブログは欠かさず拝見しております。

貴重な情報をいつもありがとうございます。

先生のブログから、"信頼できる"先生だと思っておりますので、みのり先生やお嬢さんもお使いの歯磨き粉でしたら大丈夫！であることは分かるのですが、実際に私はもちろん、母に使わせるにあたり、成分を知り、また不安な部分を払拭したいな...と思い、ご連絡させていただきました。

プリオンに関しては、クロイツフェルトヤコブ病のことでした...。

ご理解いただきありがとうございます。

CJD患者からの移植（角膜、硬膜）などヒトからヒトへの感染も聞いたことがあり、幹細胞についても全く存じ上げず...。

しかしながら、ご教授のおかげで大変よく分かりました。

そして、日本人の幹細胞、脂肪細胞由来で、国産品であることが分かり、大変貴重な歯磨き粉であることも！

心より感謝とお礼を申し上げます。

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ブログを欠かさず読んで下さっているので、きっとこのブログもご覧になっていますね。

こちらこそ良い質問をありがとうございました