溜まりに溜まっている患者さんが書いて下さったアンケートを今日もご紹介。
だいぶ前のアンケートになりますがご紹介したいと思います。
まずは血栓性外痔核と出残り便秘だった40代女性のアンケートをご紹介します。
血栓性外痔核はいぼ痔(痔核・脱肛)ではありません。
消えて無くなるニセモノのイボ痔と私は説明しています。
切らなくても治ります。
これを脱肛と間違えて手術している専門外の医師もいるので注意してくださいね。
血栓性外痔核|手術しなくても治る痔、消えて無くなる痔、おしりの血豆
便秘で血栓が出来やすくなり、繰り返し血栓性外痔核になっている人もおられますので、まずはちゃんと便を出すことをオススメします。
オシリが軽くなって血栓が出来にくくなります。
またウォシュレットを使いまくり、お風呂でも念入りに肛門を洗っている人が多いですが、そんなことをすると肛門周囲の皮膚がボロボロになります

良かれと思ってやっている習慣が、実は間違っていることも多いので、肛門のトラブルがあるのであれば、一度洗うのをやめてみて下さい。
もしかしてそれだけで症状が良くなるかもしれません。
洗い過ぎによって引き起こされている肛門のトラブルは非常に多いです。
多くの方が「痔だ
」と思って受診されていますが、痔なんて何にもなくて、ただの洗い過ぎということが多く、笑い話で終わることもしばしば。

ヒリヒリ、ベタベタ、かゆみなどの症状があるのであれば、洗うのをやめてみてくださいね

次にご紹介するのは秋田県から来られた脱肛(いぼ痔)の40代女性。
秋田県をはじめ、東北地方から来られる患者さんもおられるのですが、排便の管理をしてもらって、2回目の通院で終了となることが多いため、遠方の方も結構来られます。
年に1回のオシリ健診に必ず来られている遠方の患者さんがたくさんおられます。
この患者さんのように手術が必要な脱肛であっても、肛門に溜まった便をちゃんと出し切ることで症状が改善することも多いです。
また手術となった場合、地元や近隣県の専門医を紹介していますので遠慮なく相談して下さいね

脱肛をはじめ痔には間違った排泄と肛門に負担をかけるようなトイレ習慣が存在します。
トイレの時間が長い人も多いですねぇ

トイレの時間が長いのは便が出にくいからなので、結局は排便の結果なんですけど・・・。
そしてそこを改めなければ手術して痔を治しても、また間違った排便をしていたら痔になってしまいます。
痔は何度でも繰り返されます。
だから痔の根本治療は痔の原因となった便通を治すこと。
手術の前に排便を見直してみて下さいね。
便通を治してから手術をしても手遅れになりませんから

診療所のセラピードッグ「ラブ」

左端がラブです

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