溜まりに溜まっている患者さんが書いて下さったアンケートを今日もご紹介。
今日ご紹介する患者さんは40代女性です。
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子供の頃より便秘気味で不妊治療の薬の副作用で悪化。
1週間、便秘が続くこともあり、便が出るときも数時間の間で硬い便→軟便→下痢となっていました。
薬(←座薬のことです)でコントロールできるようになり、毎日スッキリと過ごせるようになり、身体も心も本当にラクになりました。
みのり先生に相談してよかったです!
身体にガマンやムリをさせないように気を付けて過ごしていきたいです。
ありがとうございました!
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お通じの悩みは便秘だけではありません。
この患者さんのように便秘と下痢という相反する状態が共存している人も多いです。
便秘や下痢の原因をお腹(腸)に求めがちですが、問題は出口(肛門)で起こっていることも意外と多く、飲み薬を使っても解決しなかったお通じの問題が、この患者さんのように出口にアプローチするだけで解決してしまう。
そんなことをたくさん経験しています。
出口に便が残ると、残った便はどんどん古くなって固まります。
翌日には昨日の残便の上(奥)に今日の新しい便が積み上がった「二段積み」の状態に。
翌日にも便が出ないと先端の便はさらに固まり、その奥の便も古くなり、さらにその奥に新しい便という「三段積み」の状態に。
奥に行けば行くほど新しい便になるのですが、3日以上便を溜め込んだ場合、奥は下痢状のことが多く、出始め硬い→ちょうど良い便→軟便→下痢という流れで便が出ます。
最後は下痢なのに出始めだけは硬い
という悩みも多く、切れ痔が治らない原因にもなってしまう。
最後が下痢だったり、お腹が痛い、お腹が張るという状態があると「腸が悪い」「腸に問題がある」と思ってお腹に効く薬を飲んでいる人が多いです。
だけど問題は何も解決しない。
切れ痔は治らない。
一旦治ったと思ってもまた切れる。
そんな悩みを抱えた人が大勢来られています。
理由は簡単です。
問題は出口(肛門)で起こっているのに、お腹(腸)に効くモノを飲んでいるから完治しなかったのです。
下痢、腹痛、お腹の張り、ガス腹といった一見、お腹(腸)の症状が、出口での便の停滞によって引き起こされていることに誰も気付かない。
医師でさえ・・・。
だから通院して治療しているのに切れ痔が治らず困っている患者さんが大勢いるのでしょう。
切れ痔に限らずですが、痔は排泄の結果です。
その間違った排泄を治さなければ、どんな治療をしても痔は治りません。
だから痔の根本治療は痔の原因となった便通を直すこと。
便通を直すだけで手術が必要な痔が良くなってしまうこともしばしば。
だから手術って言われても、あきらめないで便通を直してみて下さいね
診療所のセラピードッグ「ラブ」
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これから出かけるのが楽しみ
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患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
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便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術
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是非、本屋さんで買ってください