オナラって臭い(くさい)ものだと思っている人が多いのですが、オナラには臭いオナラと臭くないオナラがあります。
そう感じておられる方も多いのではないでしょうか。
におう時とにおわない時がありますよね。
何が違うのかというと、出口付近に便があるかどうかなんです。
出口付近に便があると、便のニオイを引き連れてガスが出るので臭い(くさい)わけです。
診療所の患者さんに出口の便を出してきてもらうと「オナラと同じニオイの便が出ました〜」と言われることもしばしば。
だってスグそこに便があるんですもの
そりゃあにおいますよね
出口の便を出し切っても、もちろん腸内に溜まったガスは出るでしょう。
でもそのニオイは便臭ではないはず。
実際、患者さんが書いて下さったアンケートをお読み下さい。
30代女性患者さんです。
この患者さんのように、出残り便秘を直したらガスが減った、臭いがなくなった、お腹のハリもなくなったと言われることがたくさんあります。
出すべき便を出し切らず出口に残すと、便からはずっと臭いが発せられるため、当然臭いです
ずーっと臭いオナラばっかりする人は要注意。
もしかして出口のスグそこに便があるかもしれません。
それをキレイに出し切ったらにおわなくなるでしょう。
肛門科は痔になったら行くところ・・・という認識を持っておられる人が多いと思いますが、実はガスに関する相談も結構あります。
痔や便秘ではなくても気軽に受診して下さいね
肛門は便の通り道。
便が通過していく所であって、便を溜めておく場所ではありません。
排便直前以外は、いついかなる時も空っぽ。
そこに便は無いんです。
そこに便があるからガスや臭い、痔やかゆみ、洗いすぎなど様々な肛門のトラブルが生じる。
原因を除去しないと薬を使っても手術をしても、また肛門のトラブルは繰り返します。
だから「なぜこのような症状が生じているのだろう?」「なぜ痔になったのだろう?」とよく考えてみて下さい。
一人一人原因は違うかもしれません。
でも痔や肛門のトラブルで受診している患者さんに共通しているのが「出残り便秘」です。
毎日排便があるのに痔や肛門のトラブルが発生している人は一度、出口の排泄について考えてみて下さいね。
詳しくは私の本をお読み下さい。
表紙はウォシュレットですが、中身は出口の便秘と痔の話が満載です。
便秘対処法についても書いていますので、どれか一つでも生活の中に取り入れてみて下さい。
それでも改善しなければ肛門を専門にしている先生を受診してみて下さいね。
専門の先生の探し方はこちらのサイトに書いています。
日本の肛門科の歴史と現状〜専門の医師を見分ける〜
診療所のセラピードッグ「ラブ」
ラブは時々めっちゃ臭いオナラをします
しばらくしたら
オナラと同じ臭いの便をします
犬も人間も同じですね
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患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ
便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術
2020年12月25日に本を出しました
是非、本屋さんで買ってください