昨年末に出版した私の本
おかげさまでたくさんの人に買って頂き、重版に重版を重ね現在8刷目となり累計発行部数が2万5千部を超えました。
なので多くの書店に並んでいる状況だと思います。
もしまだお読みになっていない方がおられたら、是非手に取ってみて下さい。
本の感想の多くは出版社にいっていると思うのですが、診療所にもわざわざお手紙を書いて送って下さる方がおられます。
患者さん以外の方からもこのようなお手紙を頂き本当に嬉しいです。
ありがとうございます
患者でもないのに長々と申し訳ありません・・・だなんてとんでもない!
患者でもないのに、こんなメッセージを頂き感激ですよ
御礼を言わなければならないのは私の方です。
感謝申し上げます。
勝手にブログで採り上げて申し訳ありません。
皆さんが間違ってしまう点をたくさん書いて下さっていたので、ブログで解説してお答えさせて頂きます。
近所の肛門科にもかかりましたが、酸化マグネシウムとボラザを出され「このまま進んだら手術だよ」と言われ、ビックリしてしまいました。

酸化マグネシウムを止めたら便通が良くなったという人、本当に多いです
そしてやわらかい便のほうが出すのに楽だからと、ずっと飲み続けていると、肛門が狭くなってしまいます。
そうなると切れ痔(裂肛)は治らず、肛門はどんどん狭くなっていきます。
軟便を出している人の肛門が狭いのは、どんな下剤にも共通しています。
そうなると「狭くて裂けやすい肛門」になり、切れ痔が治らないから手術を勧められるという「治すために治療しているのに手術と言われてしまう」思ってもない結果になってしまう。
患者さんは皆、痔を治すために通っているはず。
なのに、痔が治らず手術・・・なんて、まるで虫歯にならないように歯科に通って口腔ケアをしっかりやってもらってるのに、虫歯だらけで歯を抜きましょうって言われているようなもの。
患者さんにとったら納得できない結末でしょう。
実際、そのように言われている患者さんが多いです。
「手術にならないように、まじめに2週間に1回、ずっと通い続けて、言われたとおり薬を飲んで注入軟膏も入れて、まじめに指示に従ってやってきたのに、これだけ通った挙げ句、手術ですか」
と。
そうなる前に出口の便秘に気付いて欲しいです。
水分をたくさんとるようにとも言われ、すでに1日1.5ℓくらいは水分をとっていましたが、がんばって増やしたところ、ものすごくおしっこが近くなり、子連れでの公園遊びに支障を来すようになってしまい、それも困ってしまいました。
これも患者さんから訴えの多い症状です。
酸化マグネシウムも水をたくさん飲むのも、これから作られる便に効きます。
既に出来上がって出口まで下りてきている便には効きません。
痔の人で毎日排便がある場合は腸に問題がないことが多いです。
つまり腸はちゃんと動いて良い便を作り出口まで運んでくれているのに、出来上がった便を排泄する過程でつまづいている。
出すところがうまくいっていないだけなのに、腸に問題があると勘違いして、一生懸命、腸に効くモノ、効くこと(腸活)を頑張るんです。
どれだけ頑張っても出口の排泄がうまくいっていなければ痔や肛門のトラブルは解決しません。
なぜなら問題は腸で起こっているわけではなく、出口で起こっているからです。
腸には何の問題もない出口の便秘の人が水分をたくさんとると、この方のように、オシッコが近くなったり、軟便・下痢便・頻便(頻回に便がでること)になることが多いです。
切れ痔にとっては逆効果という結果になることもあり注意が必要です。
おフロでおしりを洗うのをやめたり、トイレでゴシゴシするのをやめたりして、おしりの調子が良くなったと喜んでいます。
おしりを洗うのは何もウォシュレットだけではありません。
お風呂で洗い過ぎても温水便座症候群のようになります。
だからウォシュレットが悪者というわけではなく「洗い過ぎること」がいけないのです。
洗うのをやめただけでオシリの調子が良くなる方は多いです。
私の本やブログを読んで、洗うのをやめたら肛門の痛みやヒリヒリ、かゆみやベタベタなどの症状が無くなった・・・という報告もたくさん頂いています。
そもそもスッキリ排泄出来ていれば洗う必要なしなのです。
洗わないといけないような排便が間違っているのに、そこを正さずに外だけ洗いまくっても何も解決しません。



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