患者さんが受診にあたり書いて持ってこられた経過説明用紙に基づいてブログの記事を書き進めています。
今までの話はコチラ
今日は1枚目の下の方に書いてある「いつ食べたものが便として出るのか?」という質問にお答えしたいと思います。
患者さんが持ってこられた経過用紙はコチラ
実はこの質問に関する記事をだいぶ前ですが記事にしてるんですよ。
アメブロをやめる前は、この記事がいつもアクセス数ナンバーワンでした。
こちらの記事です
食べたものがいつ便になるのかということについては、食べた物にもよりますし、その日の体調や睡眠、運動量によっても変わってくるので一概には言えませんが、経験上、最低6時間はかかると考えています。
食べた物はまず胃で消化されるのですが、食べものの消化にかかる時間は食べた物によって随分異なります。
例えば野菜だと2〜3時間もかからないですが、肉や天ぷらなど脂肪分の多い食べものは4〜5時間かかります。
だから野菜サラダと肉を一緒に食べても、野菜は早く便になって直腸・肛門に到達していますが、肉は4〜5時間あとになります。
朝に食べた野菜やひじきが、その日の夜には便になって出てきたという経験を、私をはじめ多数の患者さんがしています。
そして同じ時間に食べても肉は次の便、翌日の便として出ていることも多いでしょう。
えっ
じゃあ、いつも食べたらスグに便が出ていたのは何
それは既に出口に控えていた便なんです。
今、食べた物が直ちに便になって出たわけではありません。
もしも排便があったのに、食べたらスグにまた便が出たというのであれば出残り便かもしれません。
残った便が、あとからチョロっと出ているだけという状態。
それは快便ではなく出残り便秘と診断します。
実際、受診される患者さんの中に、「食べる度に1日に何度も便が出る」という人がおられますが、診察すると肛門の中に便が確認出来ます。
ついさっき排便したのに・・・です。
しかも今日は既に2回も便が出たのに・・・です
快便自慢をしている人に限って出残り便秘であることが多い
本当に快便なら、どうして痔になったのよ
そんな便通だから痔になったんですよ
痔の原因となった出残り便秘について説明し、実際にトイレで出残り便を出してもらうと患者さんも納得されます。
それを出さなかったから痔になったのだと。
痔の背景には必ずと言っていいほど間違った排便があります。
そこを治さなければ、薬を使い続けても、手術を受けて痔を治しても、注射でイボ痔を固めても、また何度でも痔になります。
痔は繰り返されるのです。
だから痔の根本治療は痔の原因となった便通を治すこと。
多くの人に知って欲しいオシリの真実。
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